大阪新名物「みるく饅頭月化粧」躍進の舞台裏

1年に1000万個以上も売れるヒット商品に

「おしゃれいちご」の次は、「朝焼みかさ」(税込160円)です。お菓子も鮮度が命。元旦から大みそかまで365日休まず、朝5時から年中無休で製造しています。北海道十勝産の小豆がぎっしり詰まり、しっとりふわふわの食感に仕上げています。全国菓子大博覧会で「名誉総裁賞」も受賞しました。

「みかさヌーボー」の解禁日は11月1日だ(写真:青木松風庵)

中でも「みかさヌーボー」は、秋に収穫したばかりの新小豆を100%使用、皮が柔らかく風味抜群の逸品です。ワインのボジョレー・ヌーボーの解禁日は毎年11月の第3木曜日ですが、「みかさヌーボー」の解禁日は11月1日。北海道焼き印入りです。1カ月間の限定発売で、“1年の中で1番美味しいみかさ”を提供しようというものです。

「もし売れ残ったら、廃棄することは環境上よくないので、翌日、商品をお買い上げの方にプレゼントしています」と青木社長。環境への配慮と顧客サービスを両立させたこの会社らしい工夫です。

「月化粧」は1年に1000万個以上の売り上げ

そしていまや青木松風庵の代名詞となったのが冒頭で掲げた「みるく饅頭 月化粧」です。2010年に販売開始。モンドセレクション金賞連続受賞の評判が広まり、現在1年間で1000万個以上を売り上げています。ミルクの味わいとバターの風味、なめらかな白餡が特長です。

大平サブローさんが出演するCM(写真:青木松風庵)

餡には徹底的にこだわり、北海道産の大手亡(おおてぼう)という白いんげん豆と白金時豆をブレンド。品質にこだわったバターとミルク、そしてコクの決め手の練乳をたっぷり入れて混ぜ合わせ、口当たりよく仕上げています。

実は、大平サブローさんが「月化粧」のCMに出演したのも、お菓子がきっかけ。サブローさんが無類のあんこ好きであることを知っていた父親が、たまたま行ったゴルフ場で、前の組にサブローさんがいるのを発見。直ぐにあいさつに行きました。その縁でお菓子を送ったところ、中の餡をすっかり気に入ってくれたのが始まりだったそうです。餡の取り持つ縁だったわけです。

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