動物虐待を「芸術作品」と喜ぶ人々の怖い闇

罰則強化と根本治療を考える

猫13匹を虐待した元税理士が撮影した動画の一部。虐待動画は誰でも閲覧できるよう投稿されている(写真:週刊女性PRIME)

パソコン画面に小さな鉄製の檻の中で怯えた表情の猫の動画が映し出される。熱湯をかけられたり、ガスバーナーで炙られたり、感電死させられた猫もいた。

当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です

インターネット上には、虐待目的で動物を捕獲し、残虐な方法で痛めつける動画の投稿が相次ぐ。中でも匿名掲示板5ちゃんねる内の「生き物苦手板」はひどい。特に猫の被害が目立つ。

《猫に熱湯をかける緩急の付け方が素晴らしい》《芸術作品だ》《こんな作品(虐待動画)を作りたい》などと虐待動画を称賛し、投稿者を《アーティスト》と持ち上げている。

猫を13匹虐待したとして昨年逮捕され、執行猶予中の元税理士も同種の掲示板の常連だった。こうした掲示板からはほかにも逮捕者が出ており、動物愛護団体などから“犯罪の温床”と指摘されてきた。

新たな法律を作る必要がある

警察庁は昨年、犬・猫・ウサギなどを殺傷したり、虐待・遺棄したなどとする動物愛護管理法違反で68件を摘発、76人を逮捕・書類送検したと発表した。

同掲示板をパトロールし、虐待を警察に通報している福岡県の坂本和樹さん(仮名・35)は訴える。

「ネット上に投稿される虐待動画や文章は残虐性がエスカレートしており、歯止めがきいていない。猫の殺害の報告や犯行予告も書かれていますが、匿名なので投稿者の特定は困難。さらに逮捕されないように《これは夢の話なんだけど》《妄想》などと前置きをしているため真偽を確かめるのも難しい状況です」

特に掲示板が活発になるのは春先が多いという。

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