「セブン銀行」が明かすAI実証実験の舞台裏 導入の秘訣は「悩まずしぶとく、やってみる」
みなさんご存知のセブン銀行、実はかなりAI活用を進めています。
既にプロジェクトは複数進行していて、長い期間のものだと既に2年も継続しているそうです。
中には、既に実証実験から本格導入検討へ進んでいるプロジェクトも。うまくいく秘訣は、実証実験に厳しい期限は設けず、トライアンドエラーを繰り返すこと。
今回は、セブン銀行でのAI活用の取り組み・AI活用で気をつけるべきポイントをお聞きしました。
本格導入を判断するフェーズの実証実験も
――セブン銀行では、どんな場面にAIを活用しているのでしょうか?
実証実験をおこなっているのは、大きく下記の2つとのこと。
・ATMの故障検知予測
1つ目は、ATMにどれほど現金を入れておけば良いかを、AIによって予測するというもの。
こちらは2年ほど前から開始し、データは5年分のATMのデータを使用。去年の夏ごろには精度はまだまだだったそうですが、現在はかなり精度が向上してきて、いよいよ本格導入を判断するフェーズとのこと。(2018年3月現在)
2つ目は、ATMのセンサー情報から故障を予測し、適切なタイミングでのメンテナンスができるよう実証実験をおこなっているそうです。
既に安定した精度を出し、本格導入の判断をする段階まで進んでいるものもあるとは驚き。
現在は、チャットボットのプロジェクトも進んでいるようで、そちらではディープラーニングの技術を使用しているとのこと。松橋さん曰く、FAQなどのマッチングに関しては、一般的な機械学習よりディープラーニングのほうが精度が良いようです。