「セブン銀行」が明かすAI実証実験の舞台裏

導入の秘訣は「悩まずしぶとく、やってみる」

セブン銀行常務執行役員セブン・ラボ担当の松橋正明さん(写真:Ledge.ai編集部)

みなさんご存知のセブン銀行、実はかなりAI活用を進めています。

本記事はLedge.ai(運営:レッジ)からの転載記事です。元記事はこちら

既にプロジェクトは複数進行していて、長い期間のものだと既に2年も継続しているそうです。

中には、既に実証実験から本格導入検討へ進んでいるプロジェクトも。うまくいく秘訣は、実証実験に厳しい期限は設けず、トライアンドエラーを繰り返すこと。

今回は、セブン銀行でのAI活用の取り組み・AI活用で気をつけるべきポイントをお聞きしました。

本格導入を判断するフェーズの実証実験も

――セブン銀行では、どんな場面にAIを活用しているのでしょうか?

松橋:当社はATMサービスを主な事業としています。ただ、ATM自体へのAI搭載というよりかは、どちらかというと裏方のオペレーション業務でのAI実証実験を進めています。現在進行しているものは、大きく2つありますね。

実証実験をおこなっているのは、大きく下記の2つとのこと。

・ATMへの現金供給予測
・ATMの故障検知予測

1つ目は、ATMにどれほど現金を入れておけば良いかを、AIによって予測するというもの。

こちらは2年ほど前から開始し、データは5年分のATMのデータを使用。去年の夏ごろには精度はまだまだだったそうですが、現在はかなり精度が向上してきて、いよいよ本格導入を判断するフェーズとのこと。(2018年3月現在)

2つ目は、ATMのセンサー情報から故障を予測し、適切なタイミングでのメンテナンスができるよう実証実験をおこなっているそうです。

既に安定した精度を出し、本格導入の判断をする段階まで進んでいるものもあるとは驚き。

現在は、チャットボットのプロジェクトも進んでいるようで、そちらではディープラーニングの技術を使用しているとのこと。松橋さん曰く、FAQなどのマッチングに関しては、一般的な機械学習よりディープラーニングのほうが精度が良いようです。

次ページどんな目的を持って行ったのか?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT