品プリがメインレストランを大改装したワケ 深夜帯の「ナイトタイム需要」対応を強化

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
9つの食空間を持つ「TABLE 9 TOKYO」の中央に位置するメインレストラン「TOKYO FUSION DINING」(筆者撮影)

昨年12月13日、品川プリンスホテルのメインタワー最上階に「DINING & BAR TABLE 9 TOKYO」(以下、TABLE 9 TOKYO)がオープンした。このフロアは、以前は「トップ オブ シナガワ」というレストランだったが全面リニューアルし、新たなスポットとして生まれ変わった。

品川プリンスホテルといえば、立地の良さなどから客室稼働率が約90%(2017年実績)という人気のホテルだが、なぜ、このタイミングでメインレストランの大規模なリニューアルを実施したのか、また、どのような戦略に基づくのかなどを「ナイトタイムエコノミー」「エンターテインメント」という2つのキーワードからひもといてみたい。

洋と和を融合した創作西洋料理店

まずは、TABLE 9 TOKYOとはどのようなレストランなのか、簡単に説明しよう。エレベーターでメインタワーの39階に降り立つと、ダーク系を基調としたスタイリッシュな空間が広がり、およそ2000平方メートルという広大なフロア全体をTABLE 9 TOKYOが占めている。

フロア内で最も席数が多いのが、フロア中央に位置する「TOKYO FUSION DINING」であり、洋と和をフュージョン(融合)した創作西洋料理を提供している。

レストラン、ラウンジ、バーの間は、フレキシブルに移動可能(筆者撮影)

このTOKYO FUSION DININGを囲むようにして国産牛などを提供するグリルレストラン、2つのラウンジ、3つのバー、そして、シェフが目の前で調理してくれる「CHEF’S TABLE」という14席の個室と、婚礼などにも対応できる20~30名利用の個室スペースがある。

TABLE 9 TOKYOのコンセプトの1つに「ワンフロアすべてが1つのレストラン」とあるが、実際に訪れてみると、9つの個性的な食の空間があり、レストランからラウンジ、さらにバーへというように、フレキシブルに移動しながら時間を過ごせる場所という印象だ。

次ページリニューアルの背景は…
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事