意外?大型連休の宿泊料が高い「本当の理由」 需要と供給の問題ではなかった!
年末年始はもちろん、夏休みや、5月のゴールデンウィークの期間は、観光地の旅館やホテルの宿泊料が通常より何割も高くなっているものです。休める日程が限られている会社員の方にとっては頭の痛い問題かもしれません。
それにしてもいったいなぜ高いのでしょうか。需要と供給の関係で、需要が多い時期は、高くなると簡単に考えがちですが、そうではありません。実は、年末年始やゴールデンウィーク中は、旅館やホテルが「損をしている」のです。
連休中、人気旅館の宿泊料が高い本当のワケ
このカラクリを理解するために、次のケースで考えてみましょう。通常料金が1泊2食付で1人当たり2万円、20部屋ある人気の日本旅館があるとします。1室平均2人が宿泊するとして、40人が泊まれます。人気の宿のため、期間中は、予約で満員になってしまいます。
旅館の主人は、お正月期間は、宿泊料金を少し上げたいのですが、いくらにしたらいいか悩んでいます。そこで、アドバイスを求められたら、どう回答しますか。
考えてみてください。主人は、なぜ、値段を上げたいのでしょうか? 予約の電話がかかってくるのに、お断りしなければならない。このお客様全員が宿泊することができたら、どれだけ儲かったのだろう。そんなことを考えているはずです。顧客の側は「需給問題」で価格が高いと思っていますが、旅館の主人にとっては「機会損失」が生まれているのです。であれば、その「損失」を取り戻す価格をつけなければいけません。
そうであれば、こんな感じで価格を決めるのではないでしょうか?
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