「iPhone X」は販売不振どころか好調だった

速報!アップル1-3月期決算からわかること

なにしろ1台あたりの平均販売価格は728.30ドルで前年同期から比べて10%以上増加しているのだ。しかし前四半期(2017年10−12月)の平均販売価格796.42ドルと比べると下がっていることも事実。iPhone X不振の中で好調な売れ行きが伝えられていた「iPhone 8」「iPhone 7」の構成比が高まったことが原因と考えられる。

結論から言えば、iPhone Xは引き続き、最も人気のあるiPhoneの地位を守った。しかしiPhone X以外のiPhoneの販売が伸びているという事実も観測された、ということになる。

評価指標を変えてほしいと考えている?

しかしアップルは投資家に対して、そろそろ同社のパフォーマンスを図る指標を変えることを望んでいるかもしれない。スマートフォンの減速は世界的な傾向であることから、iPhone販売動向を基準に「好調」「不振」と評価されては堪らないからだ。

999ドル〜というiPhone Xにチャレンジしたことも、高付加価値化を推し進めることで、販売台数が減っても売上金額が上昇することを証明するためだろう。その意味では、「iPhoneの売り上げ」ばかりに注目する株式市場への配慮、と考えることができる。

しかし、それでも、平均販売価格の上昇によって販売台数減を補えなくなるポイントは、いずれやってくる。それまでに、収益の柱となる事業の転換を図り、重視する数字を「iPhoneの売り上げ」から別へ移行させなければならない。

その最も有力な事業はサービス部門だ。これにはiCloudの追加容量や、音楽定額サービスApple Music、App Store、Apple Payなどが含まれる。つまりiPhoneを使っている人たちの日々の生活を通じて収益を得ていくモデルへの転換だ。

2018年第2四半期、サービス部門は初めて90億ドルを突破する91億9000万ドルの売上高を記録し、前期比で8%増、前年同期比31%という非常に強力な成長を遂げている。

アップルは最近になって、サブスクリプション(購読サービス)会員の数字を発表するようになった。現在その数字は2億7000万人と発表され、昨年から一気に1億人増加したことも触れられた。アマゾンのプライム会員が最近になって1億人を突破したことを考えると、アップルが持つ購読者数の規模は、すでにかなり大きいユーザーを抱えているわけである。

なかでもApple Musicはユーザー数増加の原動力ともなっている。

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