NHK受信料、訪問による契約業務はまだ伸びる

双子の経営するベンチャーが上場、戦略は?

NHK受信の契約・受信料の収納代行業務は順調に拡大。営業のプロセスを要素ごとに分けて課題を発見していった(撮影:尾形文繁)
4月27日、東証ジャスダックスタンダードに上場するエヌリンクス。現在34歳の栗林憲介社長が双子の弟である栗林圭介副社長と2010年に設立した会社で、従業員は800人を数える。中核は売上高の80%以上を占めるNHK(日本放送協会)の受信契約・受信料収納代行業務だが、部屋探しサイトの「イエプラ」やスマートフォンゲーム攻略サイト「アルテマ」を運営するメディア企業の側面も持つ。設立の経緯や上場後の成長戦略を栗林社長に聞いた。

――起業に至る経緯を教えてください。

大学受験の失敗が1つのきっかけです。高校は大阪府立生野高校というエリート校に通っていましたが、現役で慶応義塾大学に行くという目標を達成できなかった。両親や親族は大手企業に進んだ人が多く、「1年浪人すると労働時間も1年減る」などと考え、やる気をなくしていました。

少し寄り道をして、大学以外の進路を模索したこともあり、結局2年遅れて日本大学の商学部経営学科に入学しました。ただ、そこでは経営を学ぶことができ、ベンチャービジネスへの理解もあったので、起業という概念に気づくことができました。高校の同級生の友人が弁護士や医者になる、大手企業に就活するぞ、という話をしていたところ、私は在学中に起業しようと考えていました。

サイバーの藤田社長が目標

起業について調べる中で、分析したのはサイバーエージェントの藤田晋社長です。サイバーも営業代行から始まり、メディア、IT領域に拡大しています。これは美しいなと。戦略をトレースしようと思い、営業代行会社の「テナントグランス」を始めました。

テナントグランスでは営業マンの派遣もやっていました。そこで、NHKの受信契約・受信料収納業務を行うクルーガーグループに派遣したことで、受信契約を代行する業務があることを知りました。受信料を払うことは常識だと思っていたので。

その後テナントグランスを辞め、新卒で不動産企業に入社しました。ただ、2008年入社だったので、リーマンショックもあり、非常に厳しい環境でした。そこでNHK事業のことを思い出したんです。転職も考えましたが、やっぱり起業しようと。クルーガーグループに入社して1年間NHK業界を学んだ後、2010年にエヌリンクスを立ち上げました。

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