「世界一地価が高い」ニューヨークの住宅事情 価格は高止まり、坪単価3000万円超え物件も

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(左)ニューヨークで現在一番高い建物となる「432パーク・アべニュー」(2015年開業)もまたセントラルパークサウスに。設計はラファエロ・ヴィニョリ。高さ426m、96階、125戸(右)ミシュランの星を持つシェフがサービスするダイニング。サービスするのはイタリア人の熟練ホテルマン。生花がいたるところに飾られているのも特徴的

――力のある開発業者というのもポイントですか?

そうですね。リレイテッドとボルネードという会社に特に注目しています。ボルネードは「220セントラルパーク」を手がけていますが、なかなか建物の中を見学させてくれないんです。本当に有望な顧客にしか見せない。

(左)遊泳者が自分のフォームを見ながら泳ぐことのできるプール(右)シンメトリーなデザインのコンドミニアムの室内

――サービスについてはいかがでしょう?

最近のキーワードは「リスペクタブル・インフォーマル」

サービスをいかにグローバルなトップレベルに近づけるかは我々の命題でもあるので、注目しています。ニューヨークやロンドンには、投資やセカンドハウスとして、いわば世界の中のポートフォリオのひとつとしてコンドミニアムを購入するケースが多い。「ペントハウスコレクター」という名称があるくらい、ペントハウスだけを狙って購入する人もいます。そういう方々に対するサービスと、日本のコンドミニアムに住む方々が求めるサービスは少し異なっていて、日本ではあまり仰々しくならない程度にフォーマルなサービスが好まれます。対して欧米では、最近のホテルのサービスと同様に高いところに行けば行くほど、インフォーマルで、しかしちゃんとリスペクトを感じるというものが多い。個人的な最近のキーワードは「リスペクタブル・インフォーマル」なのですが、相手のことを思いやった上でのインフォーマルというのが、究極なのだろうと思います。

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