重要なことは、「なぜクラス替えで毎朝泣いているのか」ということですね。「クラスになじめない」ということですが、さらにもう一歩進んで、「なぜクラスになじめないのか」を考えてみるといいでしょう。その際、親が考えるとどうしても主観(たとえば、「うちの子は悪くない、周りの環境の問題」「もともとの小さい頃からの性格」など)で判断してしまう可能性があるため、幼稚園の先生の判断も聞いてみましょう。その時には質問の仕方が大切になります。
【本当の原因を探る質問の仕方】
→ この質問は、「なじめていないことが原因 → 対策が欲しい」というようになっていますね。しかし、なじめていないことは実は結果で、原因ではないのですね。
→ この質問であれば、「なじめていないという現象の裏には、それを引き起こす原因があるだろう」という前提で質問していますから、幼稚園の先生は、その原因に意識がフォーカスされるので、思わぬ「原因」が出てくる可能性があるのです。
以上のようにして、今のお子さんの状態を引き起こしている原因を確認してみるといいでしょう。えてして、親が考えているほど大した問題ではないことが原因だったりします。「好きな友達と離れてしまった」「運動会の練習がいやだ」といった一過性の問題であることがほとんどだったりします。ちなみに筆者も幼稚園時代、行きたくないと泣いていました。理由は「お遊戯の練習がバカバカしくてやっていられない」ということだったようですが、その後、なぜか幼稚園に楽しく行くようになったらしいのです。
それぞれにメリットとデメリットがある
現状の問題についてはこのようにして確認するとして、本論に移りましょう。
私立小学校がいいのか、公立小学校がいいのか、これは人さまざまです。どちらにもメリットがありますし、デメリットがあります。
また、私立小学校と一口に言っても、中学受験を前提にしている学校もあれば、思考を重視したり、グローバル教育を重視していたり、学校によって特徴はさまざまです。また私学なのでそれぞれ特徴を持って選抜をしているため、似たような子どもたちが集まる傾向もあります。
公立の場合は、基本的には全国一律どこでも同じような教育を受けられるように教育内容は設計されています。学校内は社会の縮図のようになっており、多種多様な環境の中で学ぶことになります。勉強面では明らかに私立小学校のほうが高度で内容も充実しているでしょうが、公立小学校に通いながら、塾や習い事で学力を補強し、子どもを中学から私学へ進学させる家庭もたくさんあります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら