バブル世代が考えるべき「老後3つの選択肢」 60歳が近づいてからでは遅すぎる
まず50歳になったら、60歳以降の自分のあり方を具体的にイメージしてみましょう。60歳以降、会社に再雇用などの制度がありますか。実際に再雇用されている人は、どのような働き方をしていますか。自分が同じ立場になったら、同じ仕事をしたいですか。
再雇用されるということは、役職がなくなった途端に部下が上司に変わるということです。それはとても居心地が悪くなるとよく耳にします。私が以前勤めていた職場のように、現役時代と同じようにそれなりに責任ある立場で働くことができても、給与が格段に下がることもあります。多くの人が60歳以降も仕事を続けたいと考えているようですが、皆さんはいかがでしょうか。その際、働き方は次の3つに分かれるでしょう。
リタイア後の3つの働き方と事前準備とは?
① 今の会社で働き続ける
今の会社で働き続けるとして、そのときに求められるスキルは何でしょうか。今部下に任せている仕事を自らすることになったら、はたしてできるでしょうか。以前は当たり前にできていたことも、部下に任せていると、いつの間にかできなくなっていることがあります。しかも、後進を指導する立場で、「教えて」とは聞きにくいものです。
もし同じ会社で働き続けるならプレイングマネジャーになって、自分自身もステップアップしていくのが有効です。現場を見ながら、自らも現場仕事を器用にこなせれば、いつまでも会社から求められる存在でいられます。2つのことに同時に目配せしないといけないのは困難な気がしますが、現役時代、すでに2つのことを経験しているわけですから、不可能ではないでしょう。
② 転職して働き続ける
資格を取得して、まったく別の職種に就くこともあるでしょう。社労士として開業したり、介護福祉士として介護の仕事に就いたりする人もいます。60歳以降、資格を生かしたい人は、定年前に資格をとっておくなど、事前の準備が必要です。そうすることで、情報収集が早めにできるので、その仕事がそもそも自分に合っているかどうかをある程度見極めることができるからです。資格取得時に同じ資格を保有する人と仲良くなれれば、将来的にその人が協力してくれるかもしれません。これらは資格がないと始まりませんが、資格があるだけでは収入に結び付かない点にも注意が必要です。
また、起業して新しい道に進む人もいるでしょう。このタイプの多くは、事前に準備を始めています。退職前に企画を立て、同業のノウハウをリサーチしておきます。そうすることで、始める段階で何が足りないのかがすぐにわかります。ただし、起業は開業後5年以内に辞めてしまうケースが約8割もあるため、事前準備をしっかり行う必要があるでしょう。
最後の3つ目は、無理せず時間を減らすことです。
③ 時間を減らして働き続ける
60歳になると嫌でも体力の衰えを感じるものです。そのため、少し時間を減らして働きたいという人もたくさんいるでしょう。その分収入は少なくなるものの、継続して入ってくるので家計は助かります。そして、自由な時間が増えます。
そんな人は、今までとまったく違った仕事に就くことも可能です。60歳はまだまだ元気に働ける年齢です。いきなり何もしないスタイルに変える前に徐々に減らしていくことで、スムーズに新しい生活へ切り替えられます。現役時代からハローワークの情報を見たり、求人サイトに登録したりすると、情報が送られてくるので、どんな仕事があるのか事前に知ることができます。
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