23歳女性ADが描くTV業界の過酷さと悲喜劇

モザイク処理やドングリ集めなどが仕事内容

番組制作の現場は過酷だ(写真:Fast&Slow / PIXTA)

ギャグだけどリアルすぎるADの生態…

コミック『オンエアできない!女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます』は、かつてテレビ東京のADとして働いていた筆者が、その悲哀と気概に満ちたお仕事の様子を描いた一冊。

当記事は、マンガ新聞の提供記事です

いまどきテレビ業界に就職を希望する若者がそれほどいるのかどうか、ちょっと自信がない。でも責任をもっていえる。もしテレビ局に入りたいなら、そして番組の制作をしたいと思っているなら、この本を読むことは、へたなOB訪問をする10倍は参考になる、そして役に立つだろうと。

なぜこんなに断定的に言えるかというと、私自身が、かつて著者の真船佳奈さんと同じ東京はじっこTV…というか、テレビ東京制作局に属するADだったからだ。私がADだったのは10年前だが、本書を読む限り、びっくりするくらい状況は変わっていないようである。

本書のなかのエピソードをいくつか抜粋して紹介したい。

・けっこうな確率でやったことがムダになる。たとえそれがドングリを600個集めるような大仕事だったとしても。(#1 ADはつらいよ より)
・演者でもないのに、着ぐるみを着て出演させられ、しかもプロレベルの動きを求められてキレられる。(#2 新人さんいらっしゃい)
・いつでもインサート撮影で手を使える様に、ネイルのオシャレは基本禁止。(#5着ルナンデス!)
・動画にモザイク処理をかけるのはすごく時間がかかる。たとえば男性の局部とか。(#7靄をかける少女)

これらは、涙が出そうなくらい、かつて私が経験したことと同じである…。私も全身タイツを着てテレビに出演したことがあるし、テレ東にいる間中、素づめで過ごしたし、そして気の遠くなるようなモザイクかけ作業に苦しんだ。

女性が少ない職場でちやほやされるなんてもってのほか、タレントや女優など「日常的に美人と接する男性たちから姫扱いなど夢の夢」(#9 YOUは何しに合コンへ?)。

だから出会いを求めて合コンにも行きたいんだけど、少しでも暇そうにしていれば新しい業務が降ってくるのがADという仕事。さて、先輩に業務を言い渡される前にすっと退社する方法とは…!?

ここから先はぜひ本書を買ってお確かめください。ほかにも、レビューで取り上げるのを躊躇ったギリギリなエピソードが満載です。

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どん底の2000年代を経て鮮やかなV字回復を果たしたプロレス界の雄。キャラクターの異なるスター選手を複数抱え、観客の4割は女性だ。外国人経営者の下、動画配信や海外興行など攻めの姿勢を見せる。株式上場も視野に入ってきた。