ザッカーバーグ氏、個人情報で「過ち犯した」 アプリ開発者のアクセス制限に向け対策強化
[サンフランシスコ 21日 ロイター] - フェイスブック<FB.O>のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は21日、個人情報利用問題について初めて公にコメントし、利用者5000万人のデータの取り扱いで「過ちを犯した」と認め、アプリ開発者のアクセス制限に向け、対策を強化する考えを示した。
フェイスブックを巡っては、英データ会社ケンブリッジ・アナリティカ(CA)が5000万人以上の個人情報を不正に入手し、2016年の米大統領選でトランプ陣営を有利にするために使われたと指摘されており、欧米当局が調査に乗り出している。
外部開発者のデータへのアクセスを制限へ
ザッカーバーグCEOはフェイスブックページに、同社は「過ちを犯した。さらにやるべきことがあり、われわれは一層力を入れて取り組む必要がある」との声明を出した。
何が過ちだったかは明確にしていないが、フェイスブック上のアプリソフトウエアを調査するとともに、外部開発者のデータへのアクセスを制限し、ユーザーがこれまでよりも簡単に第三者のアクセスを不可にするツールを提供する計画を明らかにした。
ただ、広告主によるデータ利用が大きく制限されることにはつながらないとみられる。
ザッカーバーグ氏は「開発者の情報アクセスをさらに制限し、他の種類の不正利用を阻止する」と説明。今回の問題を調査している当局者と協力しているとした。