ザッカーバーグ氏、個人情報で「過ち犯した」 アプリ開発者のアクセス制限に向け対策強化

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フェイスブックの株価は21日の取引で、ザッカーバーグCEOの声明を受けて上げ幅を縮小し、0.7%高で引けた。

ザッカーバーグ氏はその後、米CNNテレビに対し、「信頼を大きく裏切る行為だった。今回起きたことについて非常に申し訳なく思っている。人々のデータを保護する基本的な責任がわれわれにはある」と述べた。

その上で、11月の米中間選挙のほか、インドやブラジルの選挙への介入を阻止する決意だと表明した。

さらに、規制強化を受け入れる用意があり、必要なら米議会で証言すると明らかにした。「問題は規制すべきかどうかよりも、正しい規制とは何かということだと考える。フェイスブック上で見る広告を誰が買っているのか、人々が分かるようになるべきだ」と述べた。

フェイスブックの次席プライバシー責任者、ロブ・シャーマン氏などの幹部はこの日、米議会スタッフと2時間近く会談し、22日も協議を続ける予定。

ザッカーバーグ氏はニュースサイト「リコード」に対し、利用者データ保護に向けた対策には「何百万ドルもの」費用がかかると語った。

調査アプリを作成してデータを収集

CAによるデータ不正取得を内部告発した元CA社員のクリストファー・ワイリー氏はツイッターで、米国と英国の議員による証言要請に応じる意向を明らかにした。

CAは20日、アレクサンダー・ニックスCEOを停職処分とした。英チャンネル4ニュースが隠し撮りした映像で、同氏は米大統領選ではトランプ陣営の選挙活動の最終段階でCAが中心的な役割を担ったと語った。

ただ、個人情報の収集を実際に行った英国の学者、アレクサンドル・コーガン氏は英BBCとのインタビューで、ニックス氏の発言内容に反論するとともに、フェイスブックとCAは自身に責任を転嫁していると批判した。両社はコーガン氏がデータを不正利用したと主張している。

コーガン氏は調査アプリを作成し、データを収集。アプリに回答したフェイスブック利用者は30万人にとどまったが、同氏は回答者の「友達」情報へのアクセスも得たため、5000万人の個人情報を収集できた。

フェイスブックは、利用者が友達情報を共有するのを防止するための変更を行ったとこれまでに明らかにしている。また、今回の問題は情報漏えいには当たらないとしている。

多くのアナリストは、今回の問題を受けて、ユーザーがフェイスブックを利用する度合いに悪影響が及び、同社の広告主への影響力が弱まる可能性があると指摘。

DZバンクは21日、フェイスブックの目標株価を引き下げた。今週に入って目標株価の引き下げは3社目となった。

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