(第10回)自分ロングテールを活用せよ

内田隆

 Web2.0の登場によってロングテールとして眠ったままだった商品を扱うことが可能となりました。それに対し、Web3.0の時代は個人の創造性が主役の時代と言われています。そのような時代で最強の35歳となるにはどうしたら良いでしょうか?

 現在の仕事の仕方を考えてみると、自分の能力や知識や人脈といったプロフェッショナルとしての自分資産すべてがフル活用されることは残念ながらまずありません。会社から与えられる業務をこなすにはあなたの知識や能力や人脈のごく一部を使っているに過ぎません。本当はやってみたい業務やもっと高いスキルを持っているのに、上司やお客様から求められた業務の範囲のためから、無駄になってしまっているたくさんの能力があるはずです。

 つまり、個人が持つ知識や能力や人脈などの資産においてもその活用度合いの観点から「質のロングテール(自分ロングテール)」があり、個人の創造性がますます重要となるWeb3.0時代の到来と共に自分ロングテールが十分に活かされる時代がやってくると予想されます(図1)。逆に質を劇的に向上させなければ、中国やインドのような量の世界に飲み込まれてしまうはずです。
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 ロングテールの部分にあたる知識や能力や人脈は鍛えたり活かしたいと思っていても実際に使われなければ休耕田と同じです。休ませたままでは無駄と言えます。この休眠中の自分ロングテールをどれだけ活かせるかがWeb3.0時代に最強のビジネスパーソンとなるうえで競争優位になると言えます。テクノロジーの観点からは質のロングテールをサポートするWebサービスが今後登場してくると思いますが、休眠中の自分ロングテール資産をいまからどうにかして活用できないか考えておくことは大切なことでしょう。

 休眠中の自分ロングテール資産を活かすことで得られるメリットには次のようなものがあります。
1.自分がこれまで培った知識や能力が活かされることで満足感が得られる
2.新しい自分の可能性や得意分野を発見できる
3.新しい遣り甲斐を見つけることができる
4.現在の仕事への不満が少なくなる
5.今の仕事に応用できるアイデアや能力などに気づくことができる
6.自分の人脈を上手に活かすことでより大きな仕事での成果を得られたり、新しいチャンスに巡り合うことができる
7.時間の使い方が上手になり、普段の仕事においても効率があがる
8.自分ロングテールで眠っている資産には、自分が最も得意な能力などが含まれている場合が多く、単位時間あたりの生産性が高いアウトプットを出せる
9.結果として、自分に自信がもてたり、より充実した毎日を過ごせるようになる
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