シリア危機から7年、まだ終わらない悲しみ

日本からは一体何ができるか

:実際に、条件に当てはまらないというのはどういった理由があるのでしょうか?

アドリー:たとえば、大学の卒業証書が必要なのですが、空爆などで家がなくなって、卒業証書をそこに置いていたためになくなってしまったとか。また、教授の推薦状が必要なのですが、教授が空爆で亡くなったり、その学生が難民になって相互に連絡が取れなくなったり。こういう単純な理由で受け入れられなくなっています。自分が進学に力を入れたくても、日本だけではなくどこの国もそのような理由で受け入れられなくなったり、もう大学に行けなくなったりしています。あと、今は大学を卒業したうえでこれからの進学先を考えている人向けの奨学金が多いのですが、大学に行きたい人向けには少ない気がします。大学で勉強したい人のほうが多いので彼らのことももう少し見てほしい。そして、シリア国内で大学に通っている人のために何か条件の広い奨学金があれば、それがいちばん望ましいです。たとえば、私のように日本語を勉強している人や日本に興味がある人たちがたくさんいるので、その人たちのために特別な奨学金やプログラムがあればと思います。

非常に優秀な若者たちが国の誇りだった

:友人のシリア人ジャーナリストが、シリアは教育水準が高く、非常に優秀な若者たちが国の誇りだったと話していました。しかし、7年間紛争状況が続いて子どもたちが教育を受けられなかったり、大学生が勉強して専門的なスキルを深めたりすることもかなわない。シリアの未来が心配ですね。

アドリー:はい。とても心配しています。

:今度、4月10日にイベントがありますが、どのようなことを期待したいですか?

アドリー:できるだけ多くの人に来てもらいたいです。私たちが伝えられる事実を聞いて、自分で考えてほしいなと思います。

GARDEN Journalismはクーリエ・ジャポンなどと「シリア危機から8度目の4月:堀潤と語る難民支援」と題したイベントを4月10日(火)に開催します。詳しくはこちら(写真:AAR Japan[難民を助ける会])
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