喫煙と肺がんの実はよく知られていない関係 タバコは一体何が体によくないのか

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・喫煙者の肺ガン患者は、手術をなかなか受けられない

これは本当のことです。私自身の場合でも、たとえば手術のスケジュールが空いていたとしても、目の前の患者さんが喫煙者とわかったら、少なくとも禁煙して1カ月経過しないと手術はできません。喫煙者の手術は困難で、予後もよくないからです。ほとんどの病院では、禁煙できない方の手術は断り、ほかの治療法も行いません。文字どおり門前払いというわけです。

・喫煙者の肺ガン患者は、治療の選択肢が少ない

これも事実です。非喫煙者の治療の選択肢が5つあるとしたら、喫煙者が選択できるのは、そのうちの半分以下でしょう。話題の特効薬も喫煙者には使えないことが多く、手術をするにしても喫煙者の場合は患者の体を大きく切り開いて処置しなければならないことがあり、非喫煙者より傷口が大きくなる可能性があります。

肺ガンになってからひどい目に遭う

たとえば現在は「分子標的薬」という画期的なガンの治療薬があります。従来の抗ガン剤はガン細胞も健康な細胞も区別なく殺してしまうのに対して、分子標的薬はガン細胞を標的にして作用するので、通常の抗ガン剤に比べて副作用が比較的少なく、劇的な効果が期待できます。

しかし男性の喫煙者の場合、この治療薬が使える可能性は女性の非喫煙者と比べて明らかに少なく、たとえ使えたとしても重篤な副作用が出ることが多くなります。非喫煙者が大喜びで受けている治療が、タバコを吸っているという理由で受けられないのです。残された選択肢がつらく厳しいものであっても、それを甘んじて受けるしかありません。

私は外科医で、肺ガン手術の専門家ですから、タバコを吸っていなければ生きられた人をたくさん見てきました。だからはっきりいいます。「タバコを吸って肺ガンになる心配はあまりしなくていいです。でも肺ガンになってからはひどい目に遭うことを覚悟してください。それがいやなら、今すぐタバコをやめてください」

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