「名もなき家事」がモヤモヤを増幅させている プロに対策を聞いてみた

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仕組みづくりで改善できる家事。その一番基本になるのが在庫管理。実は家事の不満のひとつに「自分が言わなきゃ誰も何もしない!」ということがあります。それは言い換えれば「自分しかわからない状況」になっている可能性があるということ。

特にストックの管理ができていないと「アレがない、コレがない」と探したり、ないことを把握してギリギリになってから買ってきたりする手間が必要になります。それらをわかりやすくまとめるために動線を理解することがとても役に立ちます。

動線には「使う動線」と「しまう動線」があります。使う時に使いやすい場所にあるのが使う動線。しまう時にしまいやすい(管理しやすい)のがしまう動線。

例えば、洗面室に下着類をしまっているご家庭は多いと思います。この場合「使う動線」はいいのですが「しまう動線」は悪い。これは下着を洗面室にしまうのがダメと言うことではなく、両方が理にかなった動線は難しいということの例です。

つまり、使う動線としまう動線。どちらを優先させるのかを考えることが必要なのです。

<使う動線を優先した方がいい物>

トイレットペーパーやサニタリー系の洗剤など、なくなった時に「取りにいけない!」と言うような物は使う動線を優先するのがお勧め。下着類も洗面室に下着を持っていくのを忘れてしまったら、取りに行くのが大変ですよね。だから洗面室に置いておくのは効果的です。

<しまう動線を優先した方がいい物>

それ以外は基本的にはしまう動線を意識するといいでしょう。文具類、掃除用品類、園芸用品など消耗品系ストック品は色々とあります。可能な限りそれぞれを使うであろう場所に収納するのではなく、一箇所にまとめると、家族のみんなにとってわかりやすい収納になります。

テクノロジーを活用して買い物リストを共有

こうしてストックをしっかり管理したら、今度は補充の手間をシェアします。そこでスマホのリマインダーを使って買い物リストを作成し、夫婦で共有します。ティッシュがなくなってきたら買い物リストにティッシュを入力。リストを夫婦で共有しているので会社帰りなどに買い物をお願いする際にも楽ちんです。

相手が気がついて自発的に動いてくれることを期待していても、相手は自分の思い通りになんて動いてはくれません。だったら、リストを共有する、家族の誰もがわかる状態に管理体制を整えておくなどして、動ける関係を築いていくといいですよね!

(文:三木智有)

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