日本人が知らないNYの超一流営業が持つ心得 自分が価値提供できれば相手から来てくれる
こうした体験から著者が学んだ「壁をつくらない」「相手に自分をさらけ出す」という姿勢は、友人関係のみならず、ビジネスでも心掛けるべきこと。英語を習得する以前に身につけておくべき、マインドのひとつだというわけだ。
その姿勢さえあれば、たとえ英語がペラペラではなくとも、自分の意思や信念が相手に伝わり、人間として興味を示してもらえることになるという。これは相手と信頼関係を築くうえでなによりも重要なことであり、自分の人間力を磨くための第一歩だという考え方である。
自分を選んでもらうために「付加価値」をつける
コマース銀行で営業の仕事をするようになり、それに慣れていくうち、著者は「どうすればお客さんの信頼を得られるか」について深く考えるようになったのだそうだ。最初は営業なんて全然やりたくなかったというのだが、そんななかにあっても最善の策を模索していたということなのだろう。
そして試行錯誤を重ね、「もっと相手に誠意を見せたい」「もっと相手に喜んでもらいたい」と思っているうちに行き着いたのは、お客さんの個人的な悩みを聞くこと。また、相談されたら、できるかぎりの助けをするようにもなったのだという。
たとえば結婚指輪を買いたいという人がいたら、極力安価で買えるように知り合いの店を紹介する。「こういう専門知識を持っている人を探している」と言われたら、自分のネットワークを使って一緒に探す。
つまりは「便利屋」のような存在になったわけである。そしてそんなことをしているうちに、お客さんから頼りにされるようになっていく。
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