「100人中1人」に刺さるビールメーカーの挑戦 ヤッホーブルーイング・井手直行社長が語る
売り上げ1%は小さいと思うかもしれないですが、今の我々のクラフトビール業界というのは200社以上あって、それでも1%強ぐらいしかシェアを取れていないんです。そのため、1社で1%ぐらい近い将来取れたらもうそれで十分なんです。100人に1人が熱狂的に好きなビール、そういうのを目指して20年前から今に至って造っています。
“知的な変わり者”を目指す
――100人に1人刺さるという、その御社のブランドイメージというのが“知的な変わり者”ということですが“知的な変わり者”というのはどういうことでしょうか。
“知的な変わり者”というのは、知的というのは勉強して知性を豊かにするしかないので、ここはもうみんな努力して勉強しようと。
変わり者は、個性を伸ばして伸ばして伸ばすと、ある常識を超えると「お前変わっているな」というふうになると思うんです。これを僕らは個性を伸ばしたがゆえに常識的にそれをはるかに上まわった個性がとんがっている……こういう人を“知的な変わり者”と呼んでいます。我々もそうであろうと思うし、我々の看板ビールの“よなよなエール”もアイデンティティーも“知的な変わり者”。その“よなよなエール”を飲んでくれるファンの方も愛情をもって“知的な変わり者“だと、こんなふうにもうそろえている。
――100人に1人にだけ刺さっていくビールが、今やコンビニの定番商品にもなっているということですが……。
そうなっちゃいましたね。日本中全てのコンビニではないですけどね。結構、扱われるようになりましたね。
――それは想定内なんですか。
それを目指してやっていたので、想定外とはいわないですけど、ただ、本当にそういう状況に今なっているというのは、本当に感慨深いです。
――私もたまにコンビニで仕事帰りにビールを買うのですが、まずデザインが取りやすいんですよ。女性1人でビールを1缶取ってレジに並ぶと、どういうことを思われてるのかなとちょっと考えることってありますよね。やっぱりその点、デザインがいいというのは素晴らしいことで「本当にありがとうございます」と言いたいです。
僕らも同じ感覚です。特に女性の方はビールを買っている姿を人に見られると恥ずかしいというインタビュー結果があがっています。しかし、我々のビールは“よなよなエール”もそうなんですが、おしゃれで名前もちょっとユーモアがあって、ちょっとファッション的な感じで買えるので同じような声をたくさん聞きます。
――それがもうすごく刺さっています。
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