「腕時計型デバイス」はけっこう使えるかも デザインは野暮ったいけどハイテクなガジェット

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色モノのようにも思えるが、実用に耐えるだけの機能があるのかどうか。実際に試してみた。

まず通話。ペアリングしているノートの電話番号に着信があるとギアにも通知される。そのため相手とそのまま通話できる。ノートはカバンに入ったままでも電話できる。なんとも未来的な雰囲気だ。

バンドの裏側の金具部分には小さなスピーカーが付いている。画面右サイドと左サイドには小さな穴が空いており、そこに小型マイクが埋め込まれている。

左手首に装着する場合には右側のマイク、右手首に装着する場合には左側のマイクが起動するよう設定すればいい。腕を伸ばせる範囲で発せられた声を効率的に拾うように調整されていることもあり、あえて口元に近づけなくても会話は可能だ。

通話にはやや難点

しかし、大きな欠点がある。イヤフォンジャックがないため、相手側の会話はスピーカーを通じて周辺に聞こえてしまうのだ。スピーカーの音量を抑えることはできるが、実用面でちょっと疑問符が付く。

人気の無料メッセージングアプリであるLINEを楽しめる点は、LINE好きにとっては嬉しいかもしれない。無料音声通話の着信(発信はノートからしかできない)のほか、スタンプの送受信ができる。画面いっぱいにスタンプが映し出されて、けっこうかわいい。

意外に使えそうなのが録音機能だ。内臓マイクを使うことで1回5分までの録音もできる。5分以上の録音が必要な場合にはノート本体を使い、5分未満の時にはギアを使う、という使い分けを想定しているようだ。

録音した内容は自動的にノートに転送され、ノートの強力なCPUと通信機能を活用することにより、テキストに変換される。変換の精度はそれなりに高い。これは、ちょっとした取材などには使えるかもしれないと思った。

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