「3歳若く見える」顔筋トレ5カ月続けてみたら 専門家も認めた1日30分筋トレの効果
27人の女性は顔写真を撮影した後、シコースキから顔体操を教えてもらう1時間半のクラスを2回受けた。32種類の体操はシンプルなものもあれば、にっこり笑ったり、唇をすぼめたりしながら指で頰や額、首の筋肉を上下左右に動かすなど、複雑なものもある。
顔体操のコツを教えてもらったら、女性たちは自宅でこの体操を続ける。毎日30分間、8週間だ。それを終えたら、再び顔写真を撮影してもらい、さらに12週間、今度は1日おきに顔体操を続ける。全20週間に11人が脱落したため、実験を完全に終えたのは16人だった。そこでまた顔写真が撮影された。
研究チームは、16人の写真を、彼女たちと会ったことがない皮膚科医見せて、年齢を推測してもらった。また、女性たちの本人にも3枚の写真を見せて、どのくらい成果があったと思うか聞いた。
安全でおカネがかからないのが最大の魅力?
興味深いことに、女性たちは全員、首や頰などのほぼ全部分について改善が見られたと答えた。一方、専門家の反応は控えめだった。20週間体操を続けた女性たちは、頰の張りに大きな改善が見られたが、それ以外の部分については目立った変化はないと分析したのだ。
ただし、見た目の年齢については、専門家も変化を認めた。体操前の女性たちの推定年齢は平均51歳だったが、20週間後の写真では48歳と推定されたのだ。「予想より大きな差だった」と、アラムは語る。
その一方でアラムは、今回の研究は明らかに小規模で、短期的なものであること、対照群もいないこと、といった留意点を示した。また、参加者の3分の1以上が途中で脱落したことも懸念される。この顔体操はかなり厄介で、多くの人にとっては毎日続けるのは難しいのかもしれない。
「今後は、どの顔体操が最も効果的かというフォローアップ研究をするのも面白いだろう」と、アラムは語る。首などは省いて、顔だけの体操にすれば、「面倒くさい」という問題をクリアできるかもしれない。
いずれにしろ、若く見られたいなら、顔の皮膚を押したり、つまんだりしてみるのは一案と考えてよさそうだと、アラムは言う。「薬を注射するわけではないし、おカネもかからないし、自分でできるセラピーだからね」。
(執筆:Gretchen Reynolds記者、翻訳:藤原朝子)
© 2018 New York Times News Service
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