サヘル・ローズが訴える「養子縁組」の大切さ 早い段階から親の愛情を受けることが重要
特別養子縁組の未来を考えるイベントが2月19日、東京都内で開かれた。幼いころに生みの親を亡くし、養子となったイラン出身女優のサヘル・ローズさんや、制度改革に取り組んでいる塩崎恭久・前厚生労働大臣らが出席し、実体験などを交えて課題や思いを語った。
子どもの未来をどう守っていくのか
特別養子縁組は、生みの親が育てられない子どもと、戸籍上の「親子」になる制度。日本ではここ数年、施設で育てるのが中心だった児童福祉政策が転換し、特別養子縁組や里親を増やそうという動きが広がっている。
政府はその一環として、6歳未満となっている養子の対象年齢の引き上げや、親の同意が得られないケースで、育ての親の代わりに児童相談所長が特別養子縁組の申し立てをできる制度の導入などの検討を始めている。
塩崎氏は、こうした法整備の動きについて「子どもは、親や特定の大人との関係の中で愛着や人格を築いていく必要がある。子どもを家庭で育てる、子どもの将来・未来をどう守っていくのかという観点で議論していかないといけない」と訴えた。
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