それ以降、裁判で大島さんを訴えてくる人はいない。しかし、また新たな問題も起きた。
大島さんがいちばん面倒くさいと思ったのは、パクリサイトだった。やめさせるには、大島さん自ら訴え出なければならない。これはとても手間がかかる。まず訴える相手を探すところからはじめなければならない。
どうしようか手をこまねいていると、2011年の震災以降、パクリサイトの更新がパッタリとやんだ。理由はいまだにわからない。
ツイッター上で殺害予告
そして2017年にはツイッター上で、男に殺害予告をされた。彼の殺害予告の言い分は、
「小学校時代の同級生が自殺をした。その物件が“大島てる”に載っている。包丁を買って管理人を殺しに行く」
というものだった。
「首を生きたままゆっくりと切り落としたい」
「断末魔を聞きながら日本酒が飲みたい」
など、かなり猟奇的な表現も含まれていた。
「そのツイートは私が検索をして見つけました。当たり前ですけど、すごく怖かったですよ。どこの馬の骨かもわからない人に殺すと言われているわけですから。すぐに警察に通報しました」
警察には安全のためホテルに泊まりなさいと言われた。もちろんホテル代は大島さんが自腹で支払わなければならない。
大島さんがゲストで出演する予定だったイベントは出演をキャンセルされた。大島さん主演のイベントも中止になったものもあるし、開催されたイベントも店内に警察官が配備され、手荷物検査が実施されるものものしい雰囲気になった。損害は大きかった。半年という時間はかかったが、容疑者は脅迫罪で警察に逮捕された。彼は取り調べで、自白したという。
「いつかは嫌がらせされるだろうと覚悟はしていました。もしも警察が犯人を逮捕しなかったらマズかったですね。『SNS上で殺害予告したって捕まらないんだ』と解釈するやからがたくさん現れたかもしれません。本当に逮捕されてよかったです。
私を批判する人間に言っておきたいのですが、サイト“大島てる”は個人サイトではありません。そもそも私自身はまったくと言っていいほどコンピュータができません。たとえばエクセルも最近知ったくらいです(笑)。
私はいわばお神輿なので、たとえ私に何かしても“大島てる”にはほとんど影響はありません」
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