フロリダの乱射殺戮事件は防ぐことができた 市民の通報にFBIが対応をしていれば…

これとは別に、FBIは、2016年の大統領選挙におけるロシア疑惑の捜査についても一部の共和党員から非難を受けている。

16日に執り行われた、乱射事件の犠牲者である18歳の高校3年生、ミードゥ・ポラックさんの葬儀では、家族の友人であるジェフ・リッチマンさんがFBIの怠慢に対する失望感を顕にした。

「FBIは謝罪しましたか。犠牲者の家族たちに謝罪すべき」と、53歳のパークランドに住む広告業重役であるリッチマンさんは述べた。

「出動要請」が20回以上

クルズは17件の計画的殺人の罪で告発されている。ブロワード郡の主任公選弁護人であるハワード・フィンケルスタイン氏は、南フロリダ・サン・センティネル紙に対し、クルズの弁護士チームが検察官と会い、終身刑と引き換えに有罪の申し立てをする予定だと語った。

「一つだけ問題がある。それは『この若者は生きるべきか、それとも処刑されるべきか？』ということです」と、フィンケルスタイン氏は述べる。「裁判が劇場化することは、誰も望むところではないと思いますが」。なお、公選弁護人事務所からの直接のコメントは得られていない。

今回の銃乱射事件は、学校の安全性における潜在的な盲点に対する懸念を喚起し、また、合衆国憲法修正第2条によって守られている、銃を所有する権利を主張する人々と、それに対抗して銃器への厳しい制限を支持する人々との間の議論をますます加熱させている。

当局は、クルズに関してFBIへ寄せられ情報には、単に彼が問題人物であることを示唆する以上のものがあったことを認めた。

ブロワード郡保安官事務所のスコット・イスラエル保安官は、記者会見で、過去2〜3年間で、クルズに関する「出動要請」が20回以上も事務所に寄せられており、すべての事象が適切に対処されていたかどうか徹底的に調べるつもりだと述べた。