8日の日経平均株価は続伸、押し目買い優勢  警戒感根強いが、好調な企業決算などが支え

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 2月8日、東京株式市場で日経平均は続伸した。ボラティリティ―の高まりに対する警戒感は根強いものの、直近の株安で日本株は割安圏に入ったとの見方も多く、押し目買いが先行した。相次ぐ好調な企業決算や米株指数先物の落ち着きも支えになった。写真は東京証券取引所で6日撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。ボラティリティ―の高まりに対する警戒感は根強いものの、直近の株安で日本株は割安圏に入ったとの見方も多く、押し目買いが先行した。相次ぐ好調な企業決算や米株指数先物の落ち着きも支えになった。為替が円安方向に振れると短期筋の先物買いが入り、上げ幅は一時300円を超えたが、外部環境には引き続き不透明感があり、大引けにかけては上げ幅を縮小させた。

TOPIXは0.90%上昇。東証1部売買代金は3兆5495億円だった。セクター別ではゴム製品、ガラス・土石、輸送用機器が上昇率上位にランクイン。その他製品、海運、食料品の下げが目立った。市場では「足元の決算発表で通期予想の上方修正が多く、投資家に安心感をもたらしている。海外勢による日本株の持ち高調整が終了したとは言い切れないが、ファンダメンタルズが支えとなり、株価の底割れは回避できそうだ」(カブドットコム証券投資ストラテジストの河合達憲氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、資生堂<4911.T>が続伸。7日に発表した2017年12月期業績予想の上方修正を好感した。プレステージブランドが伸長したほか、訪日外国人によるインバウンド需要の増加も寄与した。半面、明治ホールディングス<2269.T>は5日続落。同社が7日発表した2017年4─12月期の連結業績は、営業利益が前年同期比6.2%増の721億6800万円だった。食品セグメントで一部のヨーグルト商品が前年同期を大幅に下回った。さえない業況を嫌気した売りに押された。

東証1部の騰落数は、値上がり1485銘柄に対し、値下がりが509銘柄、変わらずが71銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21890.86 +245.49

寄り付き    21721.57

安値/高値   21649.7─21977.03

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1765.69 +15.78

寄り付き     1758.84

安値/高値    1752.7─1772.38

 

東証出来高(万株) 182042

東証売買代金(億円) 35495.76

 

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