トランプ大統領が支持率40%を回復した理由

「一般教書演説」で政権2年目の方向性を読む

一般教書演説でのトランプ大統領。「招待客」のリストを見れば、何が「トランプ流」なのかがわかる(写真:ロイター/アフロ)

2年目は必ず1年目よりも楽になる。これは仕事の鉄則と言っていい。どんなに辛い仕事でも、2年目になると少しは慣れるものだ。前の年の失敗が今年の教訓となるからだ。経験というものは、増えることがあっても減ることはないのである。

トランプ大統領の変身は本物?

ということでアメリカのドナルド・トランプ政権への対応も、2年目になると少し楽になるはずである。思えば最初の1年は何度も不意打ちを食らって、驚いたり頭を抱えたりしたものだ。しかるに幸いなことに判断材料は着実に増えている。

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1月末から2月にかけての最大の注目点は、トランプ大統領にとって初めてとなる一般教書演説であった。トランプ政権は、ここへきて微妙な変質を遂げている。

”Fire and Fury”なる暴露本の登場に激怒して、かつての腹心、スティーブ・バノン前首席戦略官とは袂を分かった。そのせいか1月26日、スイス・ダボスにおける世界経済フォーラムに出席した際には、世界の首脳や企業家たちを前に、一転して物わかりの良いところを見せたのである。

ダボス演説では、「アメリカファーストというのは、アメリカだけが良ければいいのではない。アメリカが成長すれば、世界全体もそうなるからだ」と述べている。TPPやパリ温暖化防止協定への復帰さえ示唆している。いや、こんな風にまっとうな大統領になってくれるのであれば、世界経済にとってこんなにありがたい話はない。

そもそもトランプ大統領は「ポピュリスト政治家」であると同時に、「ニューヨーク育ちの大富豪」という面もある。いい加減、バノン式の「経済ナショナリスト路線」とはおさらばして、共和党らしい「プロ・ビジネスのグローバリスト路線」に転じても不思議はない。果たして変身は本物なのだろうか。

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