28歳年収500万共働き夫婦が学ぶべき貯金法

教育・住宅・老後資金を上手に貯めるには?

家計の見直しをする場合、固定費を減らすことが効率的です。保険や通信費の見直しは支出を大きく減らすことができます。

本山さんは、現在の住まいが狭く引越しを希望していますが、しばらくこのまま我慢をする方が良いでしょう。本山さんの家計で削れるとすれば、月に2万円近くかかっているスマホ代です。安い通信会社に変更しましょう。

では住居費はどう考えるべきでしょうか。ほかの相談者の中には、同じような家計で、「すでにマンションを購入してしまいまったく貯蓄ができない」、または、「これから購入する予定だが、計算上は毎年100万円の赤字になる」というものもありました。若い世代にとって家をどのタイミングで買うのかは、その後の人生設計に大きく影響しますので、本当に重要です。

当然ですが、住宅ローンを組んでしまったら、毎月の返済は待ったなしですし、想定外のことが起きて返済ができなくなっても、そう簡単に売ることができないからです。

「家を買って貯蓄ができない」という状況は避けるべき

結論から申し上げると、住居費のために貯蓄ができないという状況に陥るのは避けるべきですし、赤字は「言語道断」です。ちなみに、「毎年100万円の赤字になる」という夫婦に、その赤字分はどうするつもりなのかと伺うと、ご主人の答えは、「もっと働いて稼ぐ」ということでした。会社員だと年収を100万円増やすのはなかなか難しいですから、出産子育てで仕事を辞めてしまった妻がパートで働くとか再就職をすることを期待しているようです。しかし、それを最初から期待してローンを組むというのはやや無謀ではないでしょうか。妻の負担感によっては、夫婦仲にも深刻な影を落としかねません。

もちろん、家を買いたい気持ちはわかります。自分の思いどおりの家で快適に機能的に暮らしたい。自尊心も満足させられることでしょう。働く意欲につながるかもしれません。また「家賃を払うよりも、ローンを返したほうが得」という気持ちもわかります。

持ち家のメリットは、愛着のある家で、快適な暮らしができること、ローンが終われば自分のものになるという資産としての価値です。住宅ローンが終わっても固定資産税、管理費、修繕積立費などはかかり続けますが、ローンと持ち家の維持費等の差が、老後の支出をある程度サポートする効果をもたらします。ただし、この効果を得るには、現役時代に住宅ローンを返しながら、「必要貯蓄率」を達成していることと、リタイアまでにローンを完済していることが前提ですが。

一方、住宅購入のデメリットは、まず、住宅ローンは長期間大きな固定費になることです。当たり前ですが、返済のために働き続けなければなりません。家を買うというのは、ある意味人生を売るようなものです。フルタイムで働かなくなる、リタイアメントの時期までに完済できなければ、その後も返済のために働かなければなりません。

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