中島みゆき好きが集う「新宿2丁目」の熱い夜 元証券マンのママが築いたスナック「碧珊瑚」

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ちなみに料金は、ノンケ・女性は通常料金にプラスされるが、もし中島みゆきファンと認められれば、通常料金が適用されるらしい。

最後に、スナ女・五十嵐が碧珊瑚を評価してみたい。

まずは、「入店スリル度」。新宿2丁目の裏路地という立地に加え、雑居ビルの暗路地を通るには勇気が必要だ。そして、茂ママにお断りされる可能性もあることから、スリル度は間違いなく満点であろう。

「♪恐いわ~恐いわ~恐いわ~」

次に、「初心者&スナ女受け入れられ度」。茂ママのコンセプトに共感した人々が集うスナックであることから、ハードルは高い。30点といったところか。

もし中島みゆきや沖縄が好きならば、ぜひ勇気をもって扉を開けてほしい。きっと茂ママや常連にやさしく迎え入れてもらえるだろう。ただし、ノンケ・女性は平日のみしか入店できないことに注意が必要だ。

お通しで出たゆで玉子は石垣島の塩でいただく。卵をゆでる前に亀裂を入れていた茂ママに理由を尋ねた編集Mに、ママは「あんた、そんなことも知らないの!」(写真:筆者撮影)

最後に、「常連客との絡み度」。こちらは100点。入店してしまえば、茂ママや常連がいじってくれる。ちなみに筆者は、「♪恐いわ~恐いわ~恐いわ~」というリズミカルな掛け声とともに指をさされ「あんたの顔よぉおお」と叫ばれた。どうやら褒め言葉らしい。

2018年、碧珊瑚は30周年の節目を迎える。今後について茂ママに聞いてみた。

「私は、お店の中では大統領。だから誰かを守りたい。それは私の使命なの。30年前から来てくれている常連さんも、もういい歳だし、リタイア間近な人も多いの。だからみんなを私の故郷である石垣島に連れて行って、シェアハウスで一緒に暮らしたいわね。それぞれができることをしながら、私が面倒をみていく。それぐらいの覚悟よ」。

わずか5畳の大統領は、どの国の大統領よりも立派な覚悟をもち、将来を見据えていた。いつかもし、素の自分を出したくなったら、碧珊瑚という名の“多様性の扉”を開けてみてほしい。

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