民進系野党、「近親憎悪」はかえって深まった

希望・民進の統一会派構想は一転白紙に

「福山問題が残っている。あの時に福山さんを追い出したりしなければ、立憲民主党と統一会派結成問題は生じなかった」

ある民進党関係者が悔やんだのは、民進党が昨年10月に立憲民主党に参加した福山哲郎参議院議員を院内会派(民進党・無所属の会)から外した件だ。もしこの時に福山氏の望み通りに民進党の院内会派に留めておいたなら、いまは「まるごとは認めない」と主張している立憲民主党との衆議院での統一会派結成は容易だっただろう。

もっともこれを決定したのは小川敏夫民進党参議院議員会長。「同じ会派で首班指名が異なることになる」というのが理由だった。福山氏排除の翌日に代表に就任した大塚代表に直接の責任があるわけではない。

各グループの動きを制することができなかった

むしろ大塚代表が責められるべきは、党内での各グループの動きを制することができなかった点だろう。

立憲民主党にシンパシーを感じている石橋通宏参議院議員、小西洋之参議院議員、杉尾秀哉参議院議員、白眞勲参議院議員、真山勇一参議院議員の5名は16日に連名で常任幹事会に対して「要望書」を提出し、希望の党の安保法制や集団的自衛権についての考え等について執行部に確認することを要求。同日夜に会合を開いて、受け入れられない場合は離党することを確認し、17日には「離党会見」の会場まで準備した。

また衆議院での院内会派である無所属の会も16日夜に「総会」を開き、希望の党との統一会派結成について反対し、それが強行される場合は退席することを決定している。

無所属の会は、代表を務める岡田克也元外相や安住淳元財務相など民主党政権時の中心メンバーも多い。選挙も強く、政治キャリアでは参議院議員である大塚代表よりも“格上”で、執行部としては無視できない存在だ。

その一方で無所属の会は昨年の衆院選で、希望の党から事実上はじかれたという経緯がある。とりわけ希望の党のチャーターメンバーである細野豪志元環境相などに対する反感は強いようだ。

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