男の素人料理が密かに盛り上がっている理由 素人同士が競い合うイベントに観覧者が殺到
「今回の調査で、生活費から捻出される、エンゲル係数に縛られた、生活のための料理ではなく、趣味費で料理をとことん楽しむ料理男子を盛り上げていけば、料理業界の活性化につながる」。amidusのSNS「.cook」と「COOK BOSS」の事業ディレクター浦田友恭氏は語る。
筆者も以前、ラーメンと丼もののレシピ本を出版したことがある。みずから食材を吟味、購入し、調理し、そしてみずから味わうという行為が、食欲とはまた違った楽しさを生むと感じた。あくまで素人料理男子がつくった料理でも、知り合いなどに味わってもらい、褒められたりすると、それだけでとても嬉しくなる。しかも、みずから調理をすることで、今まで外食で味わってきた料理の組み立てや、味の方向性などがよりわかるようになり、さらに外食も楽しくなるという利点もある。
未知との遭遇こそが料理における永遠のテーマ
実際に大会の出場者であるリーデル&フーディーズの2人も次のように語っている。
「料理をする際に発想した味のコンビネーションが、想像以上に美味しかった時に喜びを感じるし、経験したことのない新しい美味しさに出合うと、その味を自分流にアレンジしてみたくなり料理したくてウズウズしてしまう」(ワイングラスメーカーに勤める白水健氏)
「友人に振る舞い、共有し研鑽しあう事が何より楽しい。料理をする中で、新しい組み合わせで生まれる相乗効果、意外な発見を体験すること、まさに未知との遭遇こそが料理における永遠のテーマだと思っています」(同勤務の本橋博氏)
プロの料理人がつくる料理もいいが、素人料理男子ならではのワイルドな仕上がりも、それはそれでまた一興だ。イベントを通して料理男子がますます増加するのではと予感した。
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