男の素人料理が密かに盛り上がっている理由 素人同士が競い合うイベントに観覧者が殺到

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バトル料理のほかに、カレーも提供された(写真:amidus)

「今回の調査で、生活費から捻出される、エンゲル係数に縛られた、生活のための料理ではなく、趣味費で料理をとことん楽しむ料理男子を盛り上げていけば、料理業界の活性化につながる」。amidusのSNS「.cook」と「COOK BOSS」の事業ディレクター浦田友恭氏は語る。

筆者も以前、ラーメンと丼もののレシピ本を出版したことがある。みずから食材を吟味、購入し、調理し、そしてみずから味わうという行為が、食欲とはまた違った楽しさを生むと感じた。あくまで素人料理男子がつくった料理でも、知り合いなどに味わってもらい、褒められたりすると、それだけでとても嬉しくなる。しかも、みずから調理をすることで、今まで外食で味わってきた料理の組み立てや、味の方向性などがよりわかるようになり、さらに外食も楽しくなるという利点もある。

未知との遭遇こそが料理における永遠のテーマ

赤ワイン、白ワインなどもフリースタイルで提供(写真:amidus)

実際に大会の出場者であるリーデル&フーディーズの2人も次のように語っている。

「料理をする際に発想した味のコンビネーションが、想像以上に美味しかった時に喜びを感じるし、経験したことのない新しい美味しさに出合うと、その味を自分流にアレンジしてみたくなり料理したくてウズウズしてしまう」(ワイングラスメーカーに勤める白水健氏)

「友人に振る舞い、共有し研鑽しあう事が何より楽しい。料理をする中で、新しい組み合わせで生まれる相乗効果、意外な発見を体験すること、まさに未知との遭遇こそが料理における永遠のテーマだと思っています」(同勤務の本橋博氏)

プロの料理人がつくる料理もいいが、素人料理男子ならではのワイルドな仕上がりも、それはそれでまた一興だ。イベントを通して料理男子がますます増加するのではと予感した。

はんつ遠藤 フードジャーナリスト

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はんつえんどう / Hantsu Endo

1966年東京都葛飾区生まれ。東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方を1人でこなし、取材軒数は8000軒を超える。『週刊大衆』「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑 誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』『おうちラーメン かんたんレシピ30』『おうち丼ぶり かんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』(以上、幹書房)など。

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