男の素人料理が密かに盛り上がっている理由

素人同士が競い合うイベントに観覧者が殺到

今回の模様は1月24日の深夜に読売テレビ「戦う!料理男子 COOK BOSS Round2」として関西地区で放送予定だ。(放送終了後は読売テレビ公式無料動画ytv MyDo!にて視聴可能)。調理開始から60分後の完成まで、あっという間に過ぎていった。

本イベントを主催したamidusは国産農林水産物の消費拡大に向けた国民運動「フード・アクション・ニッポン」の推進パートナーを務めている。それに関連して会場にゲストとして参加した農林水産省の西経子課長は、「料理男子は日本産食材の新たな可能性を打ち出すと確信している」と話した。対戦結果は、番組放送当日まで公開できないが、次回開催が待ち遠しいほど、楽しいひと時であった。

協賛企業の味噌やワインなどを用いる縛りで、企業PRも(筆者撮影)

家庭で料理を行う「料理男子」が増加している。テレビをつければ、俳優やタレントの男性陣が厨房に立ち、料理を振る舞う番組が放送され、出版業界でも男性向けの料理雑誌が花盛りだ。

日清オイリオの生活科学研究グループが2015年に発表した調査では、日常的に料理をする既婚男性は、53%と前回の2009年の調査時よりも8ポイント増加した。料理というと家庭料理を連想される人も多いかもしれないが、そもそも料理業界は男性が圧倒的に多い。飲食店はとても重労働であり、体力も必要だ。長年の労働を経て昇格していく業界構造もあるためだ。

料理男子が料理をする理由

amidusは本大会の開催に先駆け、料理男子の実態を調査した。それによると、料理男子が料理をする理由の1位は54.5%で「料理自体が好きだから」。次ぐ2位以下は、49.5%で「相手を喜ばせたい」、3位が28.3%で「ストレス発散」など、日々の「消費」としての料理ではなく、「趣味」としての傾向が現れた結果になったそう。

amidusの調べによると、料理男子は料理にこだわり始めると、「自分の趣味」としてとらえ、「趣味費」としておカネを使う傾向がある。たとえば1年間でキッチン用品、キッチン家電にかける金額は、男性全体では1万4640円、女性全体では1万2760円と大差はないものの、じっくり料理層(料理時間が3時間以上、男性全体の2.7%、女性全体の2.0%)を比較した場合、男性はキッチン用品、キッチン家電に3万5833円/年(平均の2.45倍)かけているのに対し、女性は7500円/年(平均の0.59倍)しかかけていないそうだ。

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