東洋経済オンラインでは、『会社四季報』の本社所在地データを使い、上場企業を全国7地域別に分けた最新の平均年収ランキングを配信している。今回紹介するのは、東京を除いた関東地方に本社がある企業の平均年収ランキングだ。
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県の6県に本社を置く上場企業は、合わせて338社。1000万円を越えたのは2社で、上位7位までを神奈川県勢が占めた。一方、平均年収が400万円に満たない会社は10社だった。
ランキングには、1年前時点と比較した増減額を併載している。平均年齢もランキングに加えているほか、持ち株会社体制の会社には、「純」のマークを付けた。各企業の平均年収と年齢は、2016年8月期から2017年7月期の有価証券報告書に記載された単体の数字を用いている。
単体の従業員数が20名に満たない場合や、直近の平均年収が有価証券報告書に開示されていない会社は、対象外としている。調査時点を合わせるため、本社所在地は、『会社四季報』2017年4集調査時点のものとした。
プラント大手がランキングの上位に並ぶ
1位は、半導体用の欠陥検査装置が主力のレーザーテック。平均年収は昨年に比べて20万円増の1048万円となり、東京を除く関東地方で2年ぶりにトップに返り咲いた。半導体の需要の高まりを受けて、人員を増加させているものの給与水準は上向きだ。
3位は東京大学発の創薬ベンチャーのペプチドリームで、平均年収は同55万円増の993万円。トップ3入りを果たした。大手製薬会社らと共同で研究開発を行うほか、技術のライセンス契約を結ぶなどして収益は安定している。
上位に多数ランクインしているプラント大手も安定して高水準だ。2位日揮の平均年収は1000万円(平均年齢43.6歳)、6位千代田化工建設892万円(同40.9歳)、8位東洋エンジニアリング846万円(同43.6歳)などが名を連ねる。日揮も千代田化工建設も、直近決算は好調とはいえない数字だが、前年比で平均年収は増加している。
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