民進「離党ラッシュ」に透けてみえる選挙事情 離党予備軍は蓮舫氏だけではない
もっとも本村氏の政治の恩師である藤井裕久元蔵相は、9月1日のテレビ番組で民進党を離党する動きについて「政治家として一番のカス」と言い捨てたが、解散後には「最大の敵は安倍晋三首相」と、とりあえず3党をまとめて応援することを表明。本村氏自身も後藤祐一氏や笠浩史氏が離党した後の民進党神奈川県連会長に就任し、組織の引き締めに尽力した。阿部氏も江田氏との関係が良く、将来的にはローカル新党の結成も否定できない。
【12月29日 9時追記】記事初出時、<本村氏については希望の党への入党は“恩師”である藤井裕久元財務相から強く反対されたが、希望の党のチャーターメンバーの後藤祐一氏から「希望の党から出ないと、対立候補をたてる」と迫られたためにやむをえなかったという経緯もある。>と表記しましたが、事実ではなかったため、上記のように修正します。
統一会派結成を呼びかけるものの…
その他にも“離党予備軍”として名前が上がっている議員はいる。芝博一参議院議員だ。理由は「蓮舫氏との距離が近いこと」で、党内では唯一の蓮舫氏の“お友達”と位置づけられている関係だ。
ある民進党関係者が15日午後に芝氏の事務所を訪れた時、奇妙な経験をしている。「事務所のドアを開けて声をかけようとしたら、奥の議員室から祝詞をあげるような大きな声が響いてきた。びっくりして声をかけずにそのまま帰った」
神主である芝氏が祝詞をあげても不思議ではない。芝氏が神職を務める三重県の椿大神社(つばきおおかみやしろ)の主祭神は、天孫降臨の際にニニギの道案内をしたとされる猿田彦大神で、「進むべき道を示す導きの神」として知られている。
ということは、迷走する民進党の前途が開けるようにと、お祓いが行われていたのだろうか。現在の民進党はその凋落ぶりが激しく、政党支持率もわずか1%と「神も仏もない」状態に等しい。
しかし、「進むべき道」を明確に示したところで、そこに大義があり、従う議員がいない限り、先が開けるはずもない。26日午後に参議院議員会館内で開かれる両院議員総会・全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議では、希望の党と立憲民主党への統一会派結成の呼びかけが了承されるだろうが、枝野氏がその呼びかけに応じる可能性は低く、展望はなお開けない。
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