まずは最も汚れがつきやすいキーボードから。
キーボードの汚れは、文字の書かれたキー(キートップ)一つひとつが手の脂などで黒ずんでベタつくのと同時に、キーとキーのすき間にホコリや髪の毛が入り込んでいることが多い。ついでにおやつに食べたポテトチップスの破片や、先輩が出張先で買ってきた信玄餅のきなこなどが入り込んで、すき間の下を侵略していたりする。
そのため、用意したいのはまず「エタノール」と「エアダスター」である。エタノールは、コンビニやスーパーで売っている消毒用エタノールスプレーでOK。まずこれをかわいた布きれに染み込ませたうえで、キートップを拭いていく。もちろん、このときはパソコンの電源を落としてから行おう。
キーは外せるので、洗濯するのも選択肢?
これだけでみるみる黒ずみは取れ、ベタベタしていた肌触りも、新品同様に変わっていく。さらに、すき間に入り込んだホコリは、ノズルから勢いよく空気を吐き出すスプレー缶「エアダスター」の出番だ。シュ!と勢いよくキーの間に吹き込めば、ホコリが勢いよく飛び出てくれる。
「もちろん、これだけでもキレイになりますが、年に1度の大掃除なら、キーを外してキレイにするのがおすすめですね」(芹澤さん)
案外知られていないが、基本的にほとんどのデスクトップパソコンのキーボードのキー(キートップ)は取り外せる。ドライバーなどで引き抜くこともできるが、専用のキー引き抜き工具が、数百円でパソコンショップやAmazonなどで売っているので、事前に購入しておくといいだろう。これを使ってキーを1つずつはさんで、ガキッと引っこ抜いていく(写真)。壊れそうで怖いかもしれないが、そもそも取り外しできる構造だし、キーボードはハードに扱われることを想定しているので大丈夫だ。
「こうしてすべてのキーを取り外したら、これを洗濯ネットに入れる。私の場合は、これを洗濯機で洗っちゃいます」(芹澤さん)
いや、いくらなんでもハードに扱いすぎだろう、とも思うが、実際、洗濯洗剤を使って普通に洗濯してしまう人は多いという。洗濯機を使わなくても、洗濯ネットに入れて、風呂桶などに中性洗剤とお湯を入れて、さっともみ洗いしてもいい。終わったあとはすすいでタオルでふきとって、自然乾燥させるだけ。キーを一つひとつエタノールでふくよりも極めて簡単かつ豪快にキーをキレイにできる、というわけだ。
「さらにすべてのキートップを取った本体に心置きなくエアダスターをふきかけてホコリを取ってください。そして乾いたキートップをまたガチガチとはめ込んでいけば大丈夫」(芹澤さん)
ただ、1つだけ注意点がある。それは、「あれ、Hのキーってどこだっけ……」などと取り付け直す段になって、キーの位置がわからなくなること。それを避けるために、取り外す前にデジカメでキーボード全体を撮影しておくと安心だ。
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