ユニーは、なぜ「驚安ドンキ」と手を組むのか 提携話を聞かされたユニー社長の本音とは?
――11月にはGMSからディスカウントストア(DS)に切り替える店舗の管理を行う子会社を設立しました。
ここまで来た以上、失敗させるわけにいかない。お互いに侃々諤々(かんかんがくがく)やるが、そこで決まらなきゃ、私やホールディングスが決めなければならないかもしれない。早く議論をして、早く決断していく。これがお互いのためになると思っている。
ユニー売却を議論したことはない
――ドンキに転換した店舗の売り上げは、どれぐらいを見込んでいますか。
平均して転換前比で2~3倍を計画している。ユニーでは絶対出せない数字だが、ドンキ側がこのぐらいはやりましょうと出してきている数字だ。
――今後の転換店舗数やペースをどう考えていますか。
低収益店や不振店を1番にやり、それから小型のGMSであるピアゴ、それから大型GMSであるアピタという順で波及させていきたい。なぜピアゴかというと、小商圏の中でコンビニやドラッグストア、スーパーのシェア争いが激しくなっているからだ。うまくいけば年間で最大20店舗ぐらいはやれると思う。
ただ、ドンキと組む店舗の形態はどんどん進化、変化していく。最初の6店舗を踏まえて「はい、次に展開する店舗形態はこう決まりました」として終わりではない。ユニーの既存店もドンキのいいところを取り入れていくので、2種類の店舗形態がどこかで融合してしまう可能性もある。
――ドンキからの出資比率が上がったり、ユニー自体を売却したりという可能性はないですか。
売却については正式に議論したことはない。私が投資家だったら、GMSセグメントが利益を稼いでいけば、4割の出資比率を何も5割、6割にしていく理由がなくなってしまう。ホールディングスとしてGMS とコンビニの2本柱がどうやって成長していくかということが重要だ。
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