ユニーは、なぜ「驚安ドンキ」と手を組むのか 提携話を聞かされたユニー社長の本音とは?
今は不安を持っている従業員はかなり減ってきている。2018年の春にオープンする転換店舗を早く見せて、みんなの自信と希望につなげていきたいと思っている。
――新しい店舗に行く人員は公募したと聞きました。
応募が少ない場合は辞令を出して、任命するしかないなと思っていたのだが、83人と想像以上の人が手を挙げた。20~30代の若い年代が多い。将来のGMSに危機感を抱いていて、どうせ改革するならば自分が先頭切ってやっていきたいという上昇意欲の強いメンバーが手を挙げている。彼らはユニーからの出向という形で行ってもらう。
信賞必罰の文化を持つドンキ
――ドンキ流の店舗運営ノウハウはどう身につけますか。
基本的には、ドンキから来る人の下にユニーの従業員がそれぞれ張り付き、フェース・トゥ・フェースでノウハウを入れてもらう。人数は店舗によって違うが、ドンキが10人だったら、15~20人ぐらいがユニーの従業員というイメージだ。
――ドンキはユニーと違い、信賞必罰の文化を持っています。
ユニーから出向する社員については、われわれの給与体系をベースにしていきたい。ドンキと共同で店舗を運営することにより、労働の中身や責任は変わってくるだろう。ただ基本的な労働時間や給与・年収の問題、こういうものは担保したい。
ユニーの今の評価制度は、会社全体の実績が賞与に反映する仕組みになっており、これは今後見直す必要があると思っている。個人評価の比重を高めた給与体系、人事制度にしていくことを前提に、労働組合とも調整していきたいということは、ドンキと提携する前の昨年から考えていた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら