アフリカはシェアリング経済の本拠地だった 今のコンピュータにはアフリカが足りない!
なぜアフリカを取り上げたのか?
山田:岩波書店の『思想』、コンデナストの『WIRED』、そして『東洋経済オンライン』と、あまり接点がない3媒体ですが、アフリカでつながりまして、トークセッションをすることになりました。私自身は2010年の新年号において『週刊東洋経済』で<アフリカの衝撃>という特集を手掛けました。
南アフリカのヨハネスブルクに行って、2度怖い目に遭いました。最初は警察にカメラを取られましたが、幸いにも取り返せました。もう1つは空港でカバンを全部開けろと言われ、ドル札をしまっていたポケットが見つかったらピンチでしたが、事なきを得ました。南アは白ワインもお肉もビーフジャーキーもおいしかった、いい思い出があります。
今回、<ワイアードアフリカに行く><思想するアフリカ>という特集を組まれた若林恵さん、吉川哲士さん、お2人の編集長をお招きして、なぜ今アフリカなのか、どんな狙いを持って作られたのかについて語り合いたいと思います。
吉川:『思想』の吉川です。何か1つでも印象に残る話を持って帰っていただければと思います。
若林:『WIRED』の若林です。吉川さんはイベント初登壇だそうで、皆さん貴重な機会にいらっしゃいました。私は、イベントに出すぎで、考えず口から出まかせばかり言いますが、よろしくお願いします。
山田:2009年当時、雑誌がアフリカ特集することは少なくて、われわれがやった時も、翌年が南アフリカでのサッカー・ワールドカップ開催で、そこそこ注目は浴びていました。特集後に、いろいろな問い合わせがありました。おそれ多いのでお断りしてしまいましたが、外務省からも講演の依頼が来るなど、東洋経済がアフリカに注目していることが珍しがられました。