貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち

武器を持たず、服で競う「サプール」の生き方とは

誇り高きコンゴの英雄、サプールとは?(写真:Eyevine/アフロ)

初詣くらいはスーツでビシッと決めようかと思ったものの、仕事で着るものしか持っていない。若い頃は、小遣いの何倍もするブランドもののシャツを買うためにバーゲンに並んだものだが、いつしか私は、高い服を買うのに罪悪感を抱くようになってしまっていた。

ところが、本書『WHAT IS SAPEUR ?――貧しくも世界一エレガントなコンゴの男たち』で紹介されている男たちときたら、50歳を過ぎても、月収の何倍もするスーツを着て良い気になっている。日本では浪費家というレッテルを貼られてしまいそうな彼らこそ、サプールという生き方を選んだ、誇り高きコンゴの英雄たちなのである。

ファッション雑誌とは異質の、格好良さ

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「世界は“違う”からこそ“面白い”──」本書は、そんなテーマで番組づくりをしているNHK『地球イチバン』のディレクターである著者が、“世界でイチバン”服におカネをかける男たち「サプール」を対象に選んだ経緯とその取材過程をまとめたルポである。サプールのルールの紹介や彼らへのインタビューなどで構成されている。

文章ももちろん重要だが、なんてったって楽しいのは写真である。その「格好良さ」に圧倒されてしまう。しかもそれは、ファッション雑誌から伝わってくるものとは、明らかに異質なものだ。それはなぜか。皆様に理解してもらうためには、まずサプールとは何かについて説明せねばなるまい。本書から、その生き方の6つのルールを引用しよう。

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