ユニクロが支援する超一流ゴルファーの本意 アダム・スコットは新商品開発までかかわる
「私がマスターズで優勝したとき、全身の服装はわずか100ドルに満たなかった」
プロゴルファーのアダム・スコット選手は笑顔で語った。
ユニクロのゴルフウエア着用で制したマスターズ
米国のジョージア州「オーガスタ・ナショナルGC(ゴルフクラブ)」で開催されたマスターズを、スコット選手がオーストラリア人として初めて制したのは2013年4月14日のこと。同年4月1日にファーストリテイリング傘下のユニクロの「グローバルブランドアンバサダー」に就任しており、わずか2週間後のことだった。
それ以降、スコット選手は出場したすべての大会でユニクロのウエアを着て戦っている。スポンサー契約を結んでからすでに4年以上が経つ。ゴルファーたちにユニクロブランドを世界に伝える大きな役割を担っているのだ。
ユニクロは少数だが、世界トップレベルのアスリートとスポンサー契約を締結している。ユニクロ商品のコンセプトである「LifeWear(ライフウエア)」を世界に広めるのが狙いだ。スコット選手以外では男子テニスの錦織圭選手が有名。男子車いすテニスの国枝慎吾選手やゴードン・リード選手(英国)、女性で初めて2016年12月に就任した冒険家である南谷真鈴(みなみや まりん)さんもいる。
ユニクロにはスポーティな商品もあるとはいえ、あくまでカジュアルが主体だ。トップレベルのスポーツ選手にとって不都合はないか。
「ユニクロはスポーツ用品専業メーカーではないが、そのことがマイナスになることはない」とスコット選手は断言する。そのうえで、「むしろ、スポーツでも普段着としても使える機能性とスタイルを両立した商品の選択肢が多いことはプラスだ」と強調する。この言葉に、スコット選手とユニクロのユニークな関係が集約されている。
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