アイルランド、少数与党政権崩壊の危機 

英国のEU離脱交渉やサミットに影響も?

 11月23日、英・北アイルランドとの国境問題が英国の欧州連合(EU)離脱交渉で一つの鍵となっているアイルランドが、政権崩壊の危機に陥っている。写真はアイルランド国旗。2011年、3月にニューヨークで撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

[ダブリン 23日 ロイター] - 英・北アイルランドとの国境問題が英国の欧州連合(EU)離脱交渉で一つの鍵となっているアイルランドが、政権崩壊の危機に陥っている。少数与党の統一アイルランド党に閣外協力する第2党の共和党が、フィッツジェラルド副首相に対する不信任案を提出する構えを示したためだ。

EU離脱交渉の通商協議入りを判断する12月14─15日のEU首脳会議(サミット)では、アイルランドと北アイルランドの国境管理を巡るEU側の懸念が十分に解消されたかどうかなどを協議する見通しで、アイルランドは実質的に拒否権を持つと言える。

アイルランドのコベニー外相は23日に議会で、12月のEU首脳会議で通商協議入りを支持する用意はまだないと述べた。

こうした中、アイルランド国内では共和党が、警察の内部告発者を巡る対応が不適切だったとしてフィッツジェラルド副首相に対する不信任案を28日に提出する方針を示し、統一アイルランド党との対立が急速に深まっている。

共和党が実際に不信任案を提出すれば、統一アイルランド党との閣外協力合意に違反する。

共和党の有力関係者は、アイルランドは選挙に向かっているかとの質問に対し、「まっすぐ向かっている」と答えた。

共和党の主要議員は24日午前に臨時会合を開き、対応を協議する。

閣外協力合意が崩壊すれば、12月か1月に選挙が行われる可能性が高い。

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
改正対応待ったなし!<br>働き方と仕事の法律

同一労働同一賃金の本格化、中小企業でのパワハラ防止対策の義務化など、今年は重要な改正法の施行が目白押し。2022年に施行される法律の要点に加え、昨年の4月に施行された改正民法も総点検。改正ラッシュへの備えを万全にするための法律虎の巻です。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT