外資マネジャーはなぜ「即行動」を嫌がるか どんな環境下でも生産性が上がる3行動
これらをショートカットできるだけでも、はるかに時間効率は高まります。
なお、人を利用するだけでは信頼は積み上がりませんから、率先してノウハウを言語化して共有したり、自身のノウハウをテンプレート(ひな型)化して使ってもらうことも大事です。
日々の「言語化」が生産性の土台を鍛える
生産性を高めるなかでボトルネックになりやすいのは、仕事の進め方やノウハウ、あるいは現時点での業績がブラックボックス化していて、どこから手をつけていいのかわからないことです。それを乗り越える最も手っ取り早い方法が可視化です。
業績であれば、財務数字だけではなく、それにつながるような先行指標、たとえば顧客満足度や不良品率といった数値をKPI(重要業績評価指標)として測定します。これを的確に行うことにより、早期の問題発見、動機づけ、ユニークな改善案の策定、タイトなPDCAサイクルの実現などにつなげることができるのです。
管理会計の分野では「測定できないものはコントロールできない」という言い習わしがあります。適切にマネジメントするうえでも、KPIを測定し、可視化することは非常に大切です。
ノウハウなども、部下に言語化してもらう習慣を徹底していけば、横展開ができるようになり、職場全体の生産性向上につながります。また、言語化するという行為自体が考える力を養うことになり、これも部下の能力向上につながります。
人間は「眼で考える動物」でもあります。その「眼」を最大限活用するためにも、費用対効果を見据えながら極力物事を可視化し、「手を打つべき箇所に手が打てる」状態をしっかり作ることが生産性の高いマネジャーの必須条件の1つなのです。
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