外資マネジャーはなぜ「即行動」を嫌がるか どんな環境下でも生産性が上がる3行動
「仕事ができる」人が陥りがちな罠の代表が、「思いついたら即行動」です。
「思いついたら即行動」はビジネスパーソン失格
「即行動に移す」。これだけを聞くと、ビジネスパーソンとして行動力にあふれる、よい印象を受けるかもしれません。しかし、生産性を高めたいのであれば、「思いついたら即行動」は命取りになりかねません。
これは、目についたところから仕事を片づけようとするのではなく、事前に大枠の段取りを考えることが重要ということです。
たとえばある営業所の立て直しを任されたシーンを想定します。ここで、目についた問題点、Aさんのモチベーションが低い、Bさんの顧客維持率が低い、などを順に解決しようとしても、あまりよい結果には結びつきません。
このケースであれば、次のように考える必要があります。
(2)目標と現状のギャップを見きわめる
(3)重要な問題点(改善余地のある課題)を知る
(4)その理由を検討する
(5)克服する方法を複数考える
(6)施策の実現性を考え、優先度をつける
(7)アクションをとり、次に生かす
このように段取りを最初に考えることで、フォーカスすべき課題が明確になり、「何はしなくてもよいか」「どこから手をつけるべきか」が明確になります。
多くのビジネスパーソンは「しなくてもいいこと」「優先順位の低いこと」に時間を使っていますから、それがなくなるだけで劇的に生産性はあがります。
「巨人の肩に乗る」は万有引力で有名なアイザック・ニュートンの言葉です。毎回一から自分で考えるのではなく、すでにある成果物や情報、ノウハウなどを徹底的に利用し、最初から「発射台」を高くすることで、生産性を高くするということです。
誰かに聞けばすむことなのに、ネット検索に数十分の時間を費やしてしまう、似たようなパワーポイントの資料が社内に存在するのに自分で一から作ってしまうという、非効率的なことをしているビジネスパーソンは多いものです。
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