4つの胃を持つヤギのように消化を
最後に取り掛かったのが、内臓の領域である。ヤギは多くの種類の植物を食べるが、セルロースとリグニンを消化する酵素を作り出すことができないため、4つも胃がある。そのうえヤギが草を食べ、第一胃の中の微生物が草を分解し、ヤギは微生物の制作物を消化するという複雑な仕組みになっている。
このサイクルを自身に取り入れるために、噛んだ草を胴体に縛り付けた「第一胃」で保管し、吐き出した草を後から「水蒸気爆砕処理と酸加水分解」で調理するという解決策を編み出す。これにて準備は完了。
まとめると、彼は「悩むことから解放される」というテーマを以下のように再定義したのだ。
・草を食べて消化できるような人工胃腸を開発すること。
・経頭蓋磁気刺激を使って、脳内の将来計画と言語中枢のスイッチを切って、動物の視点から人生を体験すること。
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【そして、ヤギ農場へ】

