すべての経済はバブルに通じる 小幡績著
サブプライムローン問題はねずみ講のスキームになぞらえうる。ジャンクと呼んでもいいようなサブプライム関連の金融商品に、欧米の投資銀行やヘッジファンドが群がったのはなぜか。それは、住宅価格の上昇に伴い借り手がローンの借り換えを行うことで、その信用力に依存する必要がなく、ノーリスクで収益を得ることができたからだ。そこには住宅価格の上昇が必須だった。ねずみ講は新しい会員が入ってこなくなると破綻するように、住宅の買い手がいなくなれば、サブプライムが破綻するのは必然だった。
こうした金融資本主義の危うさを経済学者であり個人投資家でもある著者が解析し、バブルの常識、エコノミストの非常識を突く。
光文社新書 798円
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