「会計力」こそ会社人生に必要不可欠な能力だ

冨山和彦氏から学生・社会人への大胆直言

明らかに経営人材の作り方を間違えていて、中途半端な「何とか研修」とかやるより、「とにかくおまえに種銭として1000万円を渡すから、これで商売を回して、自分と家族を何とか1年間養ってみろ」とやらせたほうがよほど力が付く。

それはベンチャー企業から立ち上がったアップル、グーグル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックなど、みな同じだ。彼らはそこを突破してきた連中で、自分の力で運命を切り拓いてきた。カネを稼いで生きるという、ボトムラインが共有されている。日本の経営者は彼らと戦っているのだ。

自分のカネで命を懸けて勝負するからわかる

ここはちょっと、みなさん頑張って、勉強したほうがいい。どんどんビジネスモデルが変わって、勝ちパターンも変わっていくということは、その瞬間その瞬間に、それについていかなければならないということ。

そのとき、たとえば資金の回転は、どういう意味を持つのか。それは抽象的、学問的な話ではなく、むしろ実際のビジネスにおいて、自分のカネで命運を懸けて勝負するため、考えなければいけないことなのだ。

会計についてはどうしても、ある一定程度のレベルのリテラシーがないと、考えるツール、いわば言葉を持てない。人間は言葉でものを考えるので、言葉がなければ、考えようがない。言葉を持っている人のほうが考えるスピードが速いから。いわば、二重苦だろう。言葉は持ってない、そこまで命を懸けて考える人間が、会社の中にほとんどいない。社長になって初めて気がつく人も多いんじゃないかな。

キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
地方スーパーが撃沈「コスモス薬品」の破壊力
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
日本人が知らない「ビタミンD」不足の怖さ
年を取っても記憶力がいい人と低下する人の差
年を取っても記憶力がいい人と低下する人の差
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
「上司の品格」を疑われる、やってはいけない7つの質問
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
12のスキルを完全レクチャ<br>ー! 無敵の話し方

ビジネスシーンで大きな武器になる「話し方」。スピーチや交渉、会議など12のスキルを徹底解説します。『世界最高の話し方』著者による共感力スピーチの極意、TED流のノウハウが2時間で身に付くプレゼン術、自民党総裁選候補者のスピーチ診断も掲載。

東洋経済education×ICT