米大統領、対北朝鮮強硬姿勢の正当性を主張 松山英樹プロも加わってゴルフをプレー

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同氏は機中で「われわれの焦点の1つは貿易だ。米国は25年にわたり、この地域や世界のどの地域ともうまく貿易を行ってこなかった」と指摘。

「互恵的な貿易について協議するつもりだ。公正で自由でかつ互恵的な貿易だ」と述べた。

6日午前、皇居で天皇、皇后両陛下と会見

トランプ大統領は米軍・横田基地に到着後、同基地内で米軍関係者などを前に、日本はすばらしい文化や誇り高い歴史を持っていると指摘。そのうえで「重要な同盟国である」と語った。

また、北朝鮮を念頭に「どんな独裁者も米国の決意を軽視してはならない」と述べるとともに、安全のために必要があれば、戦うことがあると述べた。

一方、経済面では、今回のアジア歴訪で「公平な貿易を目指すチャンスを見出して行きたい」とも述べ、貿易不均衡問題の改善で何らかの提案をする可能性をにじませた。

安倍首相は5日午前、首相官邸で今回のトランプ大統領の訪日について「歴史的な訪問を歓迎したい。2人の信頼関係の上に、日米同盟のきずなをさらに確固たるものにしていきたい」と表明。「北朝鮮情勢をはじめ、国際的なさまざまな課題について、じっくりと時間をかけて話し合いたい」と述べた。

その後、安倍首相は埼玉県川越市の霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)に移動。横田基地からヘリコプターで来たトランプ大統領を出迎えた。

首脳同士で昼食をともにし、松山英樹プロも加わってゴルフをプレーした。

5日夜は、東京都内の和食レストランで両婦人も加わった夕食会が開催される。

トランプ大統領は6日午前、皇居で天皇、皇后両陛下と会見。同日午後に迎賓館で日米首脳会談が行われる。会談では、北朝鮮の核・ミサイル開発の進展とその対応策について、突っ込んだ議論が行われる見通し。

また、東・南シナ海に進出する中国に関する情勢認識や、インド・太平洋地域での安全保障や貿易問題についても意見交換するとみられている。

日米間で経済協力や貿易不均衡問題などがどの程度、話し合われるかも注目で、トランプ大統領から日米FTA(自由貿易協定)の話が出るのかどうかにも、一部の市場関係者は注目している。

トランプ氏は大統領に就任後、初めての訪日になるが、安倍首相との日米首脳会談は、今年9月のニューヨーク以来となる。

(編集:田巻一彦)

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