米FRB議長パウエル理事昇格へ、ほぼ確実か トランプ大統領がまもなく発表へ

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
 11月2日、トランプ米大統領が、パウエル連邦準備理事会(FRB)理事をFRBの次期議長に指名することがほぼ確実視されている。写真は同理事。ワシントンで2015年8月撮影(2017年 ロイター/Carlos Barria)

[ワシントン 2日 ロイター] - トランプ米大統領が2日に、パウエル連邦準備理事会(FRB)理事をFRBの次期議長に指名することがほぼ確実視されている。

パウエル氏はこれまで理事としてイエレン議長の金融政策運営を支えてきた。ここ数年間はイエレン氏同様、低インフレを理由に利上げを慎重に進めるべきとの考えを示している。

コメルツ銀行のエコノミスト、Bernd Weidensteiner氏はパウエル氏指名について、「物議を醸す可能性が最も低い人」をトランプ大統領が選んだことを意味すると説明し、パウエル新議長の下、市場に波乱は起こらないとの見方を示した。

次期FRB議長には当初、イエレン議長、ウォーシュ元理事、テイラー米スタンフォード大教授、コーン国家経済会議(NEC)委員長の名が取りざたされていた。この中で、テイラー氏とウォーシュ氏は、イエレン氏とパウエル氏よりも利上げに積極的とみられている。

コーン氏は、バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義団体と反対派が衝突した事件に対するトランプ氏の対応を批判したことから、候補者リストから外れた。

金融市場は、パウエル氏の指名をさほど材料視しないとみられる。市場では既に12月の利上げが織り込まれている。FRBの最新見通によると、来年3回の利上げが実施されるとみられる。

パウエル氏は、金融規制緩和を慎重に進めるとみられており、比較的規模が小さい銀行を対象に、2007─08年の金融危機を受けて導入された規制を一部緩和する可能性がある。

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事