日経平均の「超重要な節目」が近づいてきた 2万3000円超になるか、いったん大幅下落か
日本株が好調な値動きになっています。1日の日経平均株価は2万2420円と前日比408円もの大幅上昇となりました。先日、連続上昇記録は「16日」で途切れてしまいましたが、10月相場(21営業日)は19勝2敗の好成績で終えることができました。2敗した10月25日と31日の前日比の下落幅を合わせても100円未満にとどまり、まさに10月は「意外高」だったと思います。次に、この16連騰、月間の上昇日数の記録が更新されるのは、何年後になるのか、といったレベルのすごさでしょう。
バブル崩壊後の戻り高値2万2666円を上回れるか
少し前を振り返ると、日経平均株価は今年7月、1987年以降で最も小さい値幅(高値と安値の差が344円)となりました。ところが、8 月は833円、9月は1241円、10月は1723円と尻上がりに値幅が広がり、7月に蓄積したエネルギーを3カ月で発散するような値動きとなりました。
実は、過去にも、400円未満となった値幅の月から3カ月後以内に1000円以上に動く月がある、「1000円高下の法則」というアノマリーがあったのですが、今年はそれが上昇という形で現れたことになります。さて、ここまでの動きを踏まえ、11月相場はどんな展開が予想されるでしょうか。
10月相場では、2015年の高値2万0868円のフシ目を上回るという、強気サインが発生しました。今年4月の急落時には、筆者がとても重視していた2007年高値1万8261円付近で下げ止まり、そして高値を超えてきたことが大きいと思っています。しかも、過去のフシ目を16連騰で超えた意味はそれなりに大きいといえます。これで投資家の姿勢にも大きな変化が生じることが予想されます。
つまり、高値を更新する前までは、戻り売りの姿勢だったものが、押し目買いの姿勢に変わった可能性が高い。そういう投資家が増えるほど、下値が堅くなるはずです。10月相場に続いて今後重要なことは、バブル崩壊後で最初の大きな戻り高値となった1996年高値2万2666円を上回ることです。
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