東京モーターショー「食で楽しむ」という視点 「グルメキングダム」5つのポイント
たとえば「格之進 Nikutell」。「格之進」は岩手県一関市の門崎(かんざき)によるブランドで、「いわて南牛」を中心とした、岩手県産黒毛和牛を、格之進独自の熟成方法でうま味を凝縮させた「門崎熟成肉」などを岩手や東京で提供している。「格之進 Nikutell」は東京・六本木の店舗で、門崎熟成肉や岩手食材をふんだんに取り入れたハンバーグやメンチカツが人気の肉ビストロ。黒毛和牛から創り出した調味料「牛醤(GYUSHO)」入りの無添加の門崎熟成肉カレーにメンチカツをトッピングした「格之進メンチカツ熟成肉カレー」を販売している。
グルメイベントの融合
第二に、ハイスペック型グルメイベントとしての位置づけを考慮した。近年、各地でグルメイベントが行われており、たとえば「ラーメンショー」「肉フェス」など、料理を単一の方向に絞ったタイプも多く開催されている。それらを融合したような意味合いを考慮したのが今回だ。
たとえば、全国のラーメンイベントに出店し、数々の記録を塗り替えた人気店である「麺屋 宗」が、唯一のラーメン店、いわば全国のラーメンイベントの代表として出店した。鶏と魚介のうま味を閉じ込めたスープに、こだわりの塩をブレンドした、スッキリとしながらも奥行きのある「金色香味塩らぁ麺」を販売している。
また「肉フェス」でも絶大な人気を誇る、高級焼肉割烹の「西麻布 けんしろう」も出店。唯一無二の料理として君臨する「けんしろう焼き」を、「必殺!! けんしろうステーキ丼」として販売している。
第三に、料理の多角化だ。単一の料理にこだわったイベントももちろん魅力的だが、今回のように、あくまで自動車、二輪車などがメインのイベントに付随したグルメイベントにおいては、料理を絞るよりも拡充したほうが、集客に結びつきやすい。そこで、今回は肉、魚、野菜といった食材の方向性、肉料理、丼、麺料理、ピッツァ、カレー、焼小籠包、ハンバーガー、サンドイッチ、スイーツといった料理の方向性も重視した。
第四に、初登場の充実。各種イベントを見ていると、同一の飲食店が毎年、または各地で出店していることに気づく。だが、そのようなグルメイベントに出店していない飲食店が初出店することは特に目玉店舗となる。たとえば六本木の「Shangri-La’s secret」は、イベント初登場。「秋香るキノコのブラックスープ&トリュフの和牛リゾット」を販売している。
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