東京モーターショー「食で楽しむ」という視点 「グルメキングダム」5つのポイント

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ほぼ日替わりで全国の有名ピッツァ職人も登場(筆者撮影) 

今回のイベントでは既存の店舗ではなく、料理の協会が自ら出店するという超目玉ブースも。それがナポリに本部を置く、イタリア政府「真のナポリピッツァ協会」。全国から集まる人気ピッツァ職人が毎日薪窯でマルゲリータなどを焼くという驚愕のブース。ほぼ日替わりで全国の人気店が同じマルゲリータというメニューを作るが、それぞれに味、仕上がりが違うという話題ぶりだ。

「飄香(ピャオシャン)」の「汁あり担担麺」(筆者撮影)

第五に、店舗で味わえない、今回のイベント用のメニューを出品した点だ。たとえば井桁良樹氏がオーナーシェフを務める四川料理の「飄香(ピャオシャン)」は、通常では汁なし担担麺のみだが、会場では「汁あり担担麺」を提供。痺れや辛さも好みで調節可能にした。また、上述の「Shangri-La’s secret」のリゾットもイベント限定の1杯だ。

屋内スペースで飲食可能なスペースも計算

各種屋外型イベントの成功は天候の良しあしに左右されがち。今回のグルメイベントも屋外型だが、天候が悪くても、購入後はすぐに屋内へと移動でき、「TOKYO CONNECTED LAB 2017」の会場前のいすもある広い屋内スペースで料理を味わうこともできたり、屋外も雨の当たらない、ひさしのあるスペースを利用が可能なことも重要なポイントだ。

昨今のグルメブームにより各種イベントでもグルメブースは必ずといってよいほど設置されるが、そこには成功と失敗の両極端な結果が存在する。今回の東京モーターショーのグルメイベントははたしてどちらの評価が下るか。来場者の反響が、次回以降の材料となるだろう。

はんつ遠藤 フードジャーナリスト

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はんつえんどう / Hantsu Endo

1966年東京都葛飾区生まれ。東京在住。早稲田大学教育学部卒業。海外旅行雑誌のライターを経て、テレビや雑誌、書籍などでの飲食店紹介や、飲食店プロデュースなどを行うフードジャーナリストに。ライターとして執筆、カメラマンとして撮影の両方を1人でこなし、取材軒数は8000軒を超える。『週刊大衆』「JAL(Web)」などに連載中。また近年は料理研究家としてTVラジオ雑 誌などで創作レシピを紹介している。著書は『はんつ遠藤のうどんマップ東京・神奈川・埼玉・千葉』『おうちラーメン かんたんレシピ30』『おうち丼ぶり かんたんレシピ30』『全国ご当地やきとり紀行』(以上、幹書房)など。

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